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「大」精密展
家から掃き出す
【セリ】 2012年06月22日
セリです。
昨日、TVで、浅草の江戸箒(ほうき)職人さんを取り上げている番組を見ました。
一つの箒を作るにしても、非常に複雑かつ精緻な作業をしておられて、
なぜかわかりませんが、凄く感銘を受けました。
この年になるまで、箒をまじまじと観た事も無かったし、
そもそも、そんな職人さんが使うような箒を手にした事なども
ひょっとしたら無かったかもしれませんけれども。
思わずため息が出るような職人技で、藁を編見込んでいて、
改めて、日本の伝統工芸の素晴らしさを想い知らされた気分です。
1本6000円と言っておられましたが、それだけの価値はあると思いました。
普通に使って6、7年。大事に使えば何十年も保つそうです。
昔は、箒と言えば、呪いの道具にも使われたという道具でしたから
(祓い清めるという言葉もそうですし、
妊婦のお腹を撫でれば安産になり、
嫌な客が来た時は、玄関に箒を逆さまにして立て懸けるとか申します)、
こういった箒を作り込む技というのも連綿と継承されてきたのでしょうか。
贅沢をするわけではないけれども、
100円ショップで箒を買うよりも、こうした逸品を1本大事に使うというのも
悪くは無いな、とちょっと思いました。
さて、本日のイベント紹介です。
「大細密展」
http://evenear.com/event/detail/4624/
東京のアートコンプレックス・センターで7月3日から8日にかけて
開催される「細密画」の祭典です。
もともと「細密展」という企画で2010年から開催されてきたのですが、
このたび5回目を迎えた事で、さらにパワーアップして行われることになりました。
ここに出展する為の条件は、「精密に構成、描写された作品である」ことのみ。
この条件で、一体どのような作品が並ぶことになるのか?
面白そうですよね。
細かく描き出すには、センスもそうですが、物凄い集中力と、さらに根気強さが必要なのでしょう。
集中力の無い僕などがやったら精神が持たないかも・・・。
縫い針の穴に紐を通すのは得意ですけど。