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和歌山の「うわじま牛鬼まつり」
実は浅草は浅草寺にも出没(吾妻鏡)
【セリ】 2012年06月08日
セリです。
いや~・・・真夏日ですね。
梅雨に入る前にこの暑さ。今年初の真夏日だそうで(練馬で30℃・・・)。
前にご紹介した埼玉の水かけ祭りじゃないですけど、
こんな日はプールとか池とかで、涼しく過ごしたいものですね。
でも、駅前でクールミストをやっていて、
全身に涼しいミストを浴びたら少しスッキリしました。
口の中にも入ってきたけど、あの水って大丈夫なんだよね・・・?
・・・そりゃ大丈夫か。
さて、本日のイベント紹介を。
「うわじま牛鬼まつり」
http://evenear.com/event/detail/4468/
和歌山の宇和島市最大級のイベントで、
7月22日~7月24日に開催されます。
たしか、なずながフォトにも上げていたはずです。
伝統あるお祭りです。
タイトルにある「牛鬼」は
かなり有名な妖怪なので、知っておられる方も
多いのではないでしょうか?
かの清少納言が平安時代に書いたブログ「枕草子」でも
『名おそろしきもの----牛鬼』
とあります。
聞いただけでも恐ろしい奴というわけですね。
よくわかんないけど。
かの源雷光も数十メートルもの大きさの「牛鬼」と対決した事があります。
本来なら名前の通り牛と鬼が合体したような奴のはずですが、
牛と蜘蛛が合体したような伝承バージョンも多く見受けられます。
あとは牛の首に人の着物姿だとか、
鬼の顔と牛の首で、蟲の羽をつけて飛んで来たとか(すげえ怖い)
まあ、色々です。
「うわじま牛鬼まつり」のは、どちらかというと元祖のものに近いでしょうか。
5メートル程の巨大な牛(竹で象った胴体)に鬼の面をつけています。
恐ろしい牛鬼が数十体も市内に出没すると言う事で、
その様は一見の価値ありといったところでしょう。
とにかく恐怖の代名詞である「牛鬼」
彼らが現れると、悪気によって、近くにいるものは病気になって死んでしまうと
言われています。
妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」でも、指折りの強敵として書かれました。
鬼太郎に出てくる牛鬼は、牛の顔に蜘蛛のバージョンですが、
その姿やパワーだけでも恐ろしいのに、
なんと、牛鬼を殺した者は牛鬼になってしまう、ということで、
知らずに倒してしまった鬼太郎が牛鬼になってしまいます(理性・意識も無くなり暴れ回る)。
つまり、「倒せない」敵でした。
顛末は語りませんが。ともかく、途中までは絶望感てんこ盛りでしたね。
牛鬼の本体は気体で、自分を殺した相手の口から侵入して、
そいつを新しい牛鬼にしてしまう・・・という感じでした。マンガでは。
「牛」だの「鬼」だの言うと、「鬼門」や「丑寅」だの、
そういう言葉が頭に浮かびます。陰陽道ですね。
そう言えば、丑(うし)の刻参りなんて呪いもありました。
人を呪わば穴二つ掘れと言いますが、
相手を殺そうとすれば、自分にもしっかり呪いは返ってくるよ、ということです。
案外、鬼太郎の牛鬼にも、そんな戒めがあったりして・・・
いや、でも牛鬼は最初から暴れていたな。
牛鬼は、沼地や淵など、水のあるところに棲むといいます。
いくら暑くても、気持ちよさそうでも、
夏場はお気をつけて。