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リスベート・ツヴェルガーの世界

常世と現世


【セリ】 2012年05月24日


 

セリです。

 

童話やおとぎ話の世界が、本当はとても怖いものだと

知ったのはいつごろでしょうか?

 

「本当は怖いグリム童話」系の本を読んでからでしょうか?

それに惹かれて、原作グリム童話を読み始めた時からでしょうか?

 

確かに、ネクロフィリアの王子様やら、

焼けた鉄靴を履かせて死ぬまで踊り続けさせるとか、

おばあさんの血肉を幼子に食べさせるとか、

靴を履く為に、足の指を切り落とさせるとか、

鳥に目をつつかれて潰させるとか、

 婆さんの肉を爺さんに食べさせるとか

 

そんなのを聞かされては、童話の世界が

ある意味、リアルの世界よりも荒涼として恐怖に満ちていると

感じてしまいますよね。

多分リアルの方が怖いんでしょうけど。

 

 

最初に僕が怖かったと小さな頃に感じたのは、

ある意味ベタですが、

「ハーメルンの笛吹き男」ですね。

 

自分が子供だったからでしょう。

一体どこに連れて行かれてしまうのか?

子供達は望んでいったのか?

連れていかれたのか(連れていかれたんでしょうね)

どこに行ってしまったのか。

 

謎が謎のまま終わる感じがして、なんとも恐ろしかったものです。

一方で、連れて行かれた先に、不思議な世界があるんじゃないか、

と思ったりもしました。

洞窟の先に何かが。

 

 

 

さて、本日のイベント紹介です。

 

「リスベート・ツヴェルガー絵本原画展」

http://evenear.com/event/detail/4333/

京都の美術館「えき」(懐かしい)で5月23日から6月17日で

行われている、世界的な絵本画家・「リスベート・ツヴェルガー」の作品展です。

 

「クリスマス・キャロル」

「不思議の国のアリス」

「ブレーメンの音楽隊」

「オズの魔法使い」

「人魚ひめ」

など、誰もが知っている童話作品も扱っているので、

ご覧になった方、本を所有されている方も多いのではないでしょうか。

日本語訳された作品は、大体20~30作品くらいですけどね。

 

 

彼女の作品は、決して温かさ・優しさに満ちているだけでなく、

ある意味、物語りの本質を別の角度から表現しているような気がします。

 

ストレートな形でなくても、

怖いものは怖く、

不自然なものは不自然に、

だからこそ、単なる道徳的な姿だけでない、力があるのだと思います。

 

 

「ハーメルンの笛吹き男」も確かあったはず。

 

 

 

 

あと、不思議の国のアリスに出てくるウサギの眼が怖いです。

http://www.ashinari.com/

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