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あの日から1年

3.11からこれまで。そして、これから。


【なずな】 2012年03月11日


今晩は、なずなです。

 

今日は2012年3月11日。あの東日本大震災からちょうど一年です。

昨夜から今日にかけて、旅の間にもずっとそのことが頭にありました。

 

あの時のことを忘れないためにも、当時の状況を記しておきたいと思います。

 

 

2011年3月11日14時46分。私は会社の18階にいました。短いミーティングを

終え、デスクに戻って隣の人と話をしていました。あと数時間で終業だけど、何だか

やる気が出ないなぁ、なんて考えていたのを覚えています。「あれ?揺れてる?」

最初はゆっくり静かに揺れていたのですが、次に大きな揺れ。いつもよりかなり

強いな、と気づいた時にはキャスター付の椅子ごと机から離れてしまうくらいの

強い揺れでした。周りはまだ何が起きたか分からない、といった感じでしたが、

私はとっさに机の下にもぐりました。いろんなところで悲鳴が聞こえて、上司が

「動かないで!机の下にもぐって!!」とすごい声で怒鳴っていて、それが余計

に恐怖を増長させました。机の下に入ってからも大きな揺れが来て、しっかり机

につかまっていないと外に投げ出されそうでした。ちゃんと踏ん張っていたいのに、

手や足がぶるぶる震えて力が入りませんでした。命の危険、とか、死というものを

ここまで身近に感じたのは初めてだったかもしれません。ビル全体が船にでも

乗ってるみたいに左右に揺れて、このままビルが崩れ落ちるんじゃないか、と

ニューヨーク同時多発テロの時の、貿易センタービルの映像が頭をよぎりました。

ビルが建っているのは海沿いの埋め立て地。このまま地盤沈下するのではないか、

津波が来るのではないか、という不安で、まるで、パニック映画の中にいるような気分

でした。ビルから逃げ出したくても、ここは18階。恐らく他のフロアからも避難しようと

する人たちで、階段は一杯になっているかも・・・と思い、とどまることにしました。

周辺の会社は近くのグラウンドなどに避難していましたが、うちの会社は全員待機と

なっていたので、実際には混乱はなかったようです。しかし、ビルにいるのは正直、

とても不安でした。

 

揺れが収まって、まず気になったのは家族の安否でした。地震速報の震度を見ると、

地元は震源地に次ぐ震度。今まで見たこともない数字が表示されていました。最初は

携帯でかけていたのですが、すぐにつながらなくなり、会社の固定電話で連絡を取り

ました。夕方近く、祖父母とやっと連絡が取れたときは思わず涙ぐんでしまいました。

 

東北の津波の被害などをワンセグや、インターネット、TVで見て、背筋が凍る思いが

しました。しかし、幸いにも会社は電気も、水道も通常通りで、周りを眺めてみても全く

いつもと変わらない状況で、あの地震が起きたことも信じられないくらいでした。ただ、

いつまで待っても電車は動かず、歩いて帰ることも検討したのですが結局会社に泊まる

ことにしました。どこからともなく非常食が出され、炊き出しが行われました。水だけで

暖かいご飯が出来上がり、みんなで手分けして配りました。

 

夜は会議室が解放され、先輩と会議机の上で寝ました。机は固いし、冷たいし、余震で

窓ガラスがビリビリ震えるたびに目が覚めました。翌日は早番だったので、そのまま仕事を

しましたが、問い合わせなどが多く、大変な状況でした。自分の家がどうなっているのかも

分からないまま、不安な気持ちでひたすら働きました。

 

翌日の昼過ぎにやっと帰ることが出来たのですが、あの日から、色々な事が大きく変わり

ました。間違いなく、日本、世界の物事に大きな影響を与えました。 様々な報道を見る度

どうしてこんなひどいことが起きるんだろう・・・と、無力さ、無常さを感じました。

 

今日も、東日本大震災から1年、ということで、当時の状況などが生々しく伝えられ、胸が

抉られるようでした。もちろん、地震の様子を伝え、今後に生かすことは必要ですが、私で

さえ、今見てもこんなに辛いのに、実際に被災された人たちは、また当時の様子を見せられ

ることはもっと苦しいのではないかと思いました。

 

 

今日は、そんな震災を経て、生きていくいわきの人々についてのイベントを紹介します。

 

生とは―? 絆とは―?

 『東日本大震災 いわきの「歩み」と「学び」展』

 

http://evenear.com/event/detail/3555/

 

福島県のいわき市「いわき・ら・ら・ミュウ」で行われる、いわきの人達の震災後、

「それから」をテーマにした展示イベントです。あの地震の後、いわきの人たち

はどのように生きたのか。そして、彼らを支えたボランティア、自衛隊、医師、

警察官、消防隊員、地元の人たち。写真で震災後のいわきの歩みを振り返り、

そしてこれからを考えます。これらの写真を提供したのは、自衛隊福島地方

協力本部、福島県警察、消防本部、協議会、NPO法人、そしていわき市に

暮らす人たちです。震災で深く、大きな傷を負いながらも、いわきの人たち

は前を向いて進もうとしています。

 

 

今でも解決しない問題が数多くあり、何より多くの人々が心に深い悲しみを

抱えています。ゆっくり、しかし、確実に春がやってくるように、少しずつでも

何かが良くなっていけばと思います。

 

 


 

 

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