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ジョルジュ・ルオ―作品の謎
あれと、あれと、あれと・・・
【セリ】 2012年05月28日
セリです。
秘密を持つということは大変なことです。
物事は、それがすごく重要で、面白いことであればあるほど、
人に話したくなったしまうもの。
最近は、公私ともに色々仕込んでいる事も多いのですが、
理性的には、
「まだ人に言うほどじゃないな。失敗したら恥ずかしいし言わんとこう」
となるんですが、
つい、身近な人にペラペラ喋ってしまったりね・・・。
まあ、話すことで、素直な感想が聞けたりするし、
もちろん相談する事は悪い事じゃないんですが、
我ながら演出が出来ないなあ、と思いました。
演出するつもりでやってるわけじゃないからでしょうが、
機嫌が良かったり不安だったりすると口が勝手に動いています。
「沈黙は金なり」という事もあるし、
なにか企んでてても喋らないように心がけたいと思います。
地面に穴掘って、そこに喋ってればいいんでしょうか?
さて、本日のイベント紹介です。
「ジョルジュ・ルオー 名画の謎 展」
http://evenear.com/event/detail/4362/
パナソニック 汐留ミュージアムで6月24日まで開催しています。
ジョルジュ・ルオーは19世紀末から20世紀にかけて活躍した
フランスの画家です。版画家でもありますね。
それも超自己流の。
「流派」だの「画壇」だのには眼もくれず、
ひたすら創意工夫をこらし、納得のいくまで作品を世に出しませんでした。
ちなみに師匠はギュスターブ・モローです。
自己流だったということもありますが、とにかく不思議な手法を用いたルオーには
今なお多くの謎があります。
なにしろ彼はアトリエにも誰もいれませんでしたので。
キャンバスも使わないし、乾かない絵具を使ってたり、
暗示めいた表現をことさらに使ったり・・・
パナソニック 汐留ミュージアムはそんなルオー作品の修復作業や状態点検を
行っており、その作業の中で様々な事を発見したため、
今回の展示の運びとなったといいます。
すなわち、今回の展示に足を運んだ人は、
ルオーのさらなる謎に直面する、ということになりますね。
ルオ―は秘密主義だったかもしれませんが、
それでも、その作品を描く時はわくわくしながら書いていたんじゃないかなあ。
謎を仕込む時って楽しいですよね。