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【行ってきた】ベネッセアートサイト 直島の原点ー国吉康雄展
直島がアートな島になるまで
【なずな】 2013年06月01日
今日は、なずなです。
先日、香川県の直島と小豆島に行ってきました。どちらも瀬戸内海に浮かぶ離島。
関東からは飛行機、バス、フェリー、路線バスを乗り継いで、なかなか移動が多い
旅でしたが、景色も気候も良く、素晴らしかったです。
特に直島は昨今アートな島として注目されています。私が行ったときは残念ながら
期間外だったのですが、瀬戸内国際芸術祭2013も行われています。
そして、この国吉康雄展は瀬戸内国際芸術祭2013の一環です。
国吉靖男は、20世紀前半、アメリカを中心に活躍して、国際的に有名になった洋画家です。
現ベネッセホールディングス(前福武書店)の創業者である福武哲彦は、ある時国吉康雄
の女性像を購入。そして、その後も数々の国吉作品を収集し、アートがどれだけ大きな発信
する力を持っているのか、人に問いかけるものがあるのかを実感したそうです。
そして、この考えが、ベネッセアートサイト直島の構想へ結びつき、今の‘アートの島’が
あるとも言えます。
さて、この展示会を見て思ったこと。それは国吉康雄の作品は、時期によって画風や
扱う題材が様々に変化しているという事。変化する自分を取り巻く環境がそのまま絵に
表れている印象でした。
また、アメリカで成功するも、第二次世界大戦という大きな社会情勢の波の中で、
日本人でありんがら日本への停戦勧告とも取れる原稿を書いたり、反日ポスター
を制作したり、祖国と今を生きているアメリカの間で大きく揺れていたことが絵からも
伝わって来ました。
最後まで、自分とは何か、国とは何かを探し続けた画家だと思います。
そんな国吉康雄から始まったアートの島、島全体にオブジェや、美術館などの
見どころ満載です。また、自然も素晴らしいので、ぜひ訪れてみては如何でしょうか。