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江戸の旅―たどる道
箱根の関所は厳しいと聞きますが・・・。
【セリ】 2012年10月16日
セリです。
今度の出張は、1日目仙台に行って、
それからそのまま夜行バスで取って返して静岡に向かうという
強行軍。
フツーに1000キロmくらいあるんじゃなかろうか。
これなら、飛行機での強行軍の方がナンボかマシだなあ。
夜行バスは狭いから・・・。
この手の出張がバンバン行われるのも、
全ては交通網の発達によりますね。
携帯電話といい、技術の進歩はどんどん人間を追い込んでいく・・・。
便利になったとかとんだ欺瞞だ。
なまじ、連絡が取れてしまうから、ついつい速さが求められるんで、
気の休まる暇もありませんね。
さて、本日のイベント紹介です。
特別展「江戸の旅―たどる道、えがかれる風景―」
http://evenear.com/event/detail/5890/
仙台市博物館で11月11日まで開催されている、
江戸時代の“旅”をテーマにした資料展示会です。
江戸時代までは、旅、と言っても、それはもう命がけだったんでしょうね。
銀行のATMなんかもないから、路銀は持っていないといけないし、
そうすると、山賊やらなんやらに襲われる可能性だって高いし。
女性の一人旅なんて、マジで危険ですね。
まあ、江戸時代だって、危険はあったんでしょうけど、
少なくとも戦乱の時代から太平の時代になっているし、
それに日本全国に街道整備がなされた結果、
格段に旅行はし易くなった時代だったと言えるようです。
おかげで、江戸時代の中期以降ともなれば、
レジャーな気分で、一般庶民も旅が楽しめるようになりました。
関所はあるので、だいたいは、信心の参拝目的ではあったようですけど。
ちなみに、レジャーの場合に許されるビザ(通行手形)は2か月くらいだったようです。
意外に融通も利いたみたいですけどね。
何かあったらすぐには帰って来られない時代ですし。
もちろんお仕事の方々も、(それまでに比べれば)随分と楽に移動ができるようになったそうです。
こうなれば、通商も盛んになっていくわけで、いいこと尽くめだったことでしょう。
この江戸時代の“旅”の資料には、
当時の旅のガイドブックや、旅行用携帯旅道具といったもの、
それに旅の途中で描いた風景画や、道中を記した道中記なぞが
沢山あります。
太平の時代だからこそ、開かれた新世界に、
みんなが沸き立った時代だったのかもしれません。
そんな江戸時代の旅気分に、是非とも浸ってみてください。