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銀座のマネキン

エレベーターが最期に向かう場所は・・・


【セリ】 2012年02月07日


セリです。

 

 

今日は、銀座の町並みをウロウロする羽目になり、すっかり体が冷えました。

 

 

雨がシトシト降っていて、辛気臭くて嫌です。

 

 

夕方、雨は止みましたが、寒さは一層厳しくなりましたね。

町並みのショーウィンドウの光が逆に淋しさを醸し出します。

 

 

 

 

以前、やっぱり銀座の町並みをウロウロしていた時がありました。

でも、あれは、確か深夜でしたね。

 

 

 

今日みたいに、雨が降った後で、すっかり道路も湿っています。

 

 

 

真夜中の銀座を歩かれた事はありますか?

 

 

 

昼間から夜にかけて人で埋め尽くされる銀座ですが、

終電が去った後はすっかり寂しくなります。

 

 

 

わずかに街灯が辺りを照らすばかり。

 

 

 

松屋、三越、松坂屋などが、立ち並ぶ中央通り。

 

 

あの日曜には歩行者天国になるドでかい通りも、人っ子一人・・・は言い過ぎですが、

見渡す限り、1人か2人という光景になります。

 

 

 

酔っ払ったオジサンや、終電に乗り遅れたのか、お姉さんが1人で歩いていたり。

たまにタクシーは通りがかるので、全く無音というわけでもないんですが。

 

 

あとは、吉野家の灯りがあります。銀座中央通りの吉野家。

これまでの人生で、3回くらい行きました。

 

 

 

ちょっと裏通りに入っていくと、まさに暗がり。

孤独感が漂っていて、なんとも言えない気持ちになります。

 

 

 

夜の銀座の世界観は、怖いというより、奇妙です。

昼間の顔と全く違うので、異世界に潜り込んだ感じ。

 

 

いつも通っている場所もまるで違って見えます。

 

 

 

今では、あんな銀座で夜を越すような事はなくなりましたが、

時々、あの不思議な情景を思い出すことがあります。

 

 

 

 

本日は、そんな銀座に関係のあるイベントの紹介を。

 

 

 

「ヨシモトシンイチ展 Pseudo-シュード-」

http://evenear.com/event/detail/3276

東京の下北沢ギャラリーで開催される写真の個展で、2月27日から3月4日まで開催しています。

 

 

 

この写真、実は銀座の夜のショーウィンドウにいる「マネキン」がテーマになっています。

 

 

 

「Pseudo」というのは「偽り」という意味ですね。

 

 

人の形をした、人にあらざるモノ達のこと、マネキン達が被写体です。

 

 

その美しさと不気味さが上手く映し出されています・・・。

 

 

 

夜の銀座のマネキン、事に僕は深夜のマネキンを思い出します。

実際、不気味な光景です。

暗がりの中、虚空を見つめている人間達が、そこかしこにいるのですからね。

 

 

マネキン

 

 

いわゆるマヌカンです。中世の頃のオランダ語で、「人間」(man)の愛称形だとのこと。

フランス語でも言いますね。

 

 

日本では、マヌカンは「招かん」に通じ、客商売をするにはちょっと・・・という事で、

マネキン(英語読みだと近い)になったと言いますが・・・本当ですかね。

発音のほんのちょっとした違いですけど。

 

 

 

マネキンというと、昔見たホラードラマ?を思い出します。

どんなタイトルかは忘れましたが、

 

 

 

ある、女性がデパートに買い物に来たんですが、どうも迷ってしまい、エレベータに

導かれるまま、ある階に辿り着いてしまいます。

その階には女性店員が一人しかいない変な階で、

一応、買い物を果たすんですが、

帰ってみると買った者が、何か不具合があって、壊れてしまいます。

 

 

 

後日、同じデパートに行って文句を言うんですが、

自分が行ったハズの階層が存在していない事を知らされます。

疑心暗鬼のまま、ふらふらとデパートを歩いて、ふと前を見ると、

自分が買い物をした女性店員の後ろ姿が・・・、

 

慌てて声を掛けると、その女性店員はマネキンだった・・・!

 

 

という内容です。

 

 

 

懐かしくなったので、ググってみました。

 

 

多分、「トワイライトゾーン」というアメリカのSFドラマシリーズの1話だと思います・・・

 

 

多分というのは、まだ確信が持ててないんですよね。

どうも、この手の話は色々なところで取り上げられているらしいので・・・。

違う作品かもしれません。

 

 

 

 

でも、この内容は、格別よく覚えています。

 

 

なぜ覚えているか、というと怖かったからではなく、

 

 

水木しげる先生の「墓をほる男」という話が、矢張り、

この話によく似ていて(どちらが先かは存じませんが)いたからです。

 

 

 

主人公は「三島ユキ夫」という名前の男ですけどね・・・。

それに「墓をほる男」の方は正体はマネキンではございません。

 

 

 

でも、マネキンが生きている、というのは、僕なんかはしっくり受け止められます。

銀座の夜は彼らの世界でした。

 

 

彼らの世界では、普通に動いて、会話しているのかもしれません。

人間が見ていないところで。

 

 

 

その方が、面白いことは確かです。

 

 

 

 

 

動くのはいいけれど、寸分違わず元の場所に戻るのは大変ですね。

http://www.ashinari.com/

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