2014/01/10(公開:2014/01/10)
聖アガタ祭(Festa di Sant'Agata):イタリア
聖アガタ祭り(サンタガタ祭)Festa di Sant'Agata は、イタリア三大祭りの一つで、シチリア最大の熱狂的な宗教イベントとも言われる。花で飾られた聖人の像がパレードする。
ろうそく祭りとも呼ばれ、ロウソクがお祭りの前半で配られ、5日に大きなロウソクをもち行列をする。参加者は、白いガウンと、黒い帽子を着るしきたりがある。
サンタガタ(聖アガタ)は、カターニアの守護聖人。2月5日が聖アガタの日である。アガタはカターニアの貴族の娘で、とても美しかったという。あまりの美しさに、当時シチリアを支配していたローマ総督は彼女に執拗に求婚する。しかし彼女は信仰と神のため純潔を守ろうと、これを拒否。激怒したローマ総督は、アガタを捕え石牢に入れてしまう。そこで暴力を受けるが、彼女が足を踏ん張ると、なんと溶岩で出来た床に、足跡が付いたという。
さまざまな拷問をされ、遂には乳房を切りとられてしまう。しかし、彼女の両乳房は奇蹟により復活する。最後は釜による火刑で殉教。乳房を切り取られた、という逸話から聖アガタは、乳房の病気に悩む人、パン職人、鐘職人の守護聖人ともされている。
また、カターニアの近くにはエトナ山という火山があるが、この火山が町を襲わないのは聖アガタのご加護によるものと信じられている。
(2014年1月10日時点の情報)