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村田タマ写真展 『いまは、まだ見えない彗星』A Yet Unseen Comet 

01.15[金]~01.30[土] / 東京都 / 神保町画廊 安野ビル1階

近しく終わる少女に擬態するセルフポートレート

2016/02/09(公開:2016/01/14)

東京の神保町画廊で開催される写真展

神保町画廊で開催されるセルフポートレイト写真展『いまは、まだ見えない彗星』 


「少女の瞳には星が瞬く」そんな思いで少女に擬態し、おとぎ話のイメージのセルフポートレートを2012年より撮り始めた。
私にとって「少女」は強さと気高さの象徴であり、祈りであり、信仰だ。
その少女信仰のもとで、被写体が自身であるということは常に私を追い詰める。
セルフポートレートは沼で、作品は私の膿だ…沼でもがく程に深みにはまる。だが「少女」に夢を抱く私は、その沼の何処かに光があるように感じ、沼は宇宙なのかもしれないという錯覚を抱くのだ。

彗星は綺麗だけど、氷の粒と塵の集合体だ。作品は私の膿であり塵だが、塵が積もれば彗星になれるかもしれない。

沼の出口はまだ見えないけど、いまはまだ見えない彗星と同じように、いつかは太陽と地球の距離によって、光輝いて見えるかもしれない。

また、近しく終わる少女に擬態するセルフポートレートを、瞬いて消滅する彗星に喩えたくなるのだ。
(村田タマ)

自分をモデルにして撮り続けるというのは、けっこう大変なことだと思う。同じことを繰り返すとマンネリといわれるし、新しいことをやるとイメージが違うとクレームがつく。いつも新鮮な気持ちでいるのはむずかしい。セルフポートレートの「毒」は、知らず知らずのうちに全身に回っているものだ。今回の展示で、村田タマは「原点回帰」を試みている。余計な夾雑物を捨て、少女の瞳に輝く星を見つめ続けること。ジャンヌ・ダルクのようにまっすぐに突き進もうとしている。
飯沢耕太郎(写真評論家)

◆日時
2016年1月15日(金)~1月31日(日)
13時~19時 
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Comment紹介者コメント

イベニアスタッフ
「己が被写体であるということは、この世界の誰よりも自分の姿を見続けるということでしょう。
それは、美しい完成系を目指すことを目的として、だれよりも自分の嫌なところを見つめるということなのかもしれません。

それはきっと、勇気がいる行為なのでしょうね」

※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。

住所 東京都千代田区神田神保町1-41-7
会場 神保町画廊 安野ビル1階
開催日時 2016年01月15日~2016年01月30日 13:00~19:00
※会期中休廊日:月曜・火曜
料金
TEL/FAX /
MAIL
参考URL http://jinbochogarou.com/index.html
ドレスコード
アクセス http://jinbochogarou.com/access.html
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