特別展 夷酋列像 ―蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界―
02.25[木]~05.10[火] / 大阪府 / 国立民族学博物館 特別展示館
時の天皇や諸藩の大名が称賛した「夷酋列像」とは?
2016/02/09(公開:2015/12/10)
大阪の国立民族学博物館で開催される展示イベント
国立民族学博物館(大阪府)にて、特別展「夷酋列像 ―蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界―」が開催される。《夷酋列像》とは、松前藩の家老であり画人だった蠣崎波響(1764-1826)が、寛政2年(1790)に、藩主の命により描いた12人のアイヌの絵画作品。
前年の寛政元年(1789)には、東蝦夷地の東部にいたアイヌたちが、和人の横暴に対して蜂起した事件(クナシリ・メナシの戦い)があり、描かれた12人は、戦いに加わったアイヌたちに、戦いをやめるよう説得した有力者たちと言われる。
この作品は、制作した後京都にもたらされ、貴人や知識人たちに披露されて評判をよび、光格天皇の天覧に供されるにいたる。
現在フランスのブザンソン美術考古博物館に所蔵されている11枚と、函館市中央図書館に所蔵されている2点が、蠣崎波響筆と考えられ、これらの模写が、国内に複数現存している。
松平定信や松浦静山をはじめとする為政者たちは、この絵に対して、少なからぬ関心を寄せたことが、のこされた複数の模写からうかがえる。
このイベントでは、蠣崎波響が描いた《夷酋列像》とその模写を中心として、この絵をめぐる人の動き、蝦夷地を中心とする北東アジアの交流、為政者達が蝦夷地や「外国」に抱いていた興味関心や危機意識の様相を紹介していく。
◆展示内容
I 夷酋列像の系譜
夷酋列像に描かれた、衣装や装身具、狩猟具などの展示を通して、蝦夷地を中心とした北東アジアの交流を紹介。
II 夷酋列像をめぐる人
《夷酋列像》が、「異人」であると同時に味方の「功臣」であるという、相反する二つの要素を持つアイヌ像をあらわしていることを伝える。
III 夷酋列像をめぐるモノ
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ
「艶やかな衣装。槍を持ったその立ち姿は威風堂々としてかっこいいですね。
また、動物を連れた人もいます。
こうした作品になぜ当時の知識人層が心動かされたのか。様々な考察ができそうなイベントです」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10-1 |
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会場 | 国立民族学博物館 特別展示館 |
開催日時 | 2016年02月25日~2016年05月10日 10:00~17:00 休館日 :水曜日(5月4日(水・祝)は開館) |
料金 | 一般420円/高校・大学生250円/小・中学生110円(本館展示と共通) |
TEL/FAX | / |
参考URL | http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20160225/index |
ドレスコード | |
アクセス | 大阪モノレール「万博記念公園駅」・「公園東口駅」徒歩約 |
駐車場 | |
運営元 |
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