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石に描かれた鳥たち -ジョン・グールドの鳥類図譜 

11.05[月]~12.07[金] / 東京都 / 玉川大学教育博物館

≪歴史上最大級の図譜・・・!≫

2012/11/04(公開:1970/01/01)

東京の玉川大学教育博物館で開催される「鳥」をテーマにした、ジョン・グールドの石板画「リトグラフ」作品展示イベント

◆ジョン・グールドは1804年イギリス生まれ。王立植物園庭師の父を持ち、剥製師として大成したジョン・グールドは、この激動の時代の中で、その当時、まだ発明されたばかりの石版画(リトグラフ)技法に着目しました。
グールドは、妻であるエリザベス・コクスンにその技法を習得させ、グールドが1枚1づつ丁寧に彩色していった「鳥類図譜」制作を開始します。

「鳥類図譜」は、その制作当初より、大きなサイズの鳥を実物大描写しようと構想され、インペリアル・フォリオ判(約56×39cm)という大きなサイズになっています。
各巻の重さはかなりのものになっており、全40巻、重さ500Kgという規模です。

この鳥類図譜は、全40巻、それぞれに別の名前がつけられています(「ヒマラヤ山脈百鳥類図譜、オオハシ科鳥類図譜、キヌバネドリ科鳥類図譜など)。

この鳥類図譜を創り上げる為に、グールドはエドワード・リアといった優秀な画家に加え、その当時、最高の腕を持つと言われた石版師「ハルマンデル」の石版工房をもメンバーとして、組織化を確立し、さらに予約販売といった手法で、当時の上流階級達への需要を喚起し、販路も拡大させていきます。

当時、図譜を買った人は、ちょっとずつ分納されてくる鳥類図譜が1冊分になると、それぞれ製本師に持ち込んでいき、自らの趣向を凝らした本にすることを楽しみにしていたといいます。

今回の展示でも、全40巻39冊(合本1)の装丁は、1巻1冊が、異なるものとなっており、それだけ往時のファンの想いも伝わる形になっています。

この図譜に描かれた2946図もの精密な鳥絵には、現在では絶滅した種類もあり、さらには鳥たちの習性などがきちんと描写され、学術的価値も高いものです。
鳥だけではなく、彼らと一緒に描かれたる植物なども、植物学上で貴重なものです。
今回のイベントでは、19世紀イギリスのボタニカルアートとしての価値も高い、この「ジョン・グールドの鳥類図譜」の歴史的・文化的遺産としての重要性を多くの方々に理解していただくための構成となっています。

◆休館日・・・土・日・祝日、11/13(火)11/22(木)12/18(火)12/22(土)~1/6(日)
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Comment紹介者コメント

イベニアスタッフ:セリ
「当初、版画化を担ったエリザベス夫人は、1829年に結婚して10数年後、30代後半で
亡くなっています。夫人が亡くなってからは、ヘンリー・コンスタンティン・ヒリターが、
メンバーとして加わり、その後40年に渡って、版画制作に貢献しました。

ちなみに、当のジョン・リヒターは、最期の図譜完成(1888年)前の、1881年に
亡くなっています。リヒターの後は、バウドラー・シャープ博士が作業を継続しました。

本当に、色々な人の情熱と苦労が込められた作品と言えますね」

※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。

住所 東京都町田市玉川学園6-1-1
会場 玉川大学教育博物館
開催日時 2012年11月05日~2012年12月07日 00:00~00:00
料金 無料
TEL/FAX 042-739-8656 /
MAIL
参考URL http://www.tamagawa.jp/research/museum/
ドレスコード
アクセス 歩き:小田急線玉川学園前駅下車 駅南口より歩いて15分
駐車場
運営元 玉川大学教育博物館

※イベント情報は諸状況で場所・日程・時間等が変更する場合がございます。事前に最新情報をご確認の上お出かけください。情報の利用に際しては、「利用規約」および「免責事項」をご確認ください。

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