ウィーン・フォルクスオーパー 2012年日本公演 オペレッタ「こうもり」
05.13[日] / 東京都 / 東京文化会館 大ホール
ウィーン第2の大きさを誇る歌劇場が、得意のレパートリーを披露する。
◆出演
指揮:アルフレート・エシュヴェ
管弦楽:ウィーン・フォルクスオーパー
ソロ:セバスティアン・ラインターラー / ウルズラ・プフィッツナー / ベルナルダ・ボブロ / 他
バレエ:ウィーン国立バレエ団
◆プログラム
オペレッタ「こうもり」(J・シュトラウス二世)
※未就学児童は入場不可
(2012年3月16日時点の情報)
Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ:はぎ
歌劇の序曲というのは、基本的に劇全体のエッセンスが凝縮されたものと考えてよい(昔の演劇で、最初にあらすじを無声でなぞったものに似ている)。だからたいていの歌劇では、序曲を聴けば中身の展開がなんとなくわかるのである。実際、僕は残念ながら「こうもり」の全曲を観たことがないけれど、序曲なら何回も(何百回も)聴いているから、まあ内容を簡単になら知っているとみなしてよいのではないかと思う(という言い訳。そのうち観ます)。
そういうわけで、僕がここで語るのはおもに序曲についてである。
この序曲は劇中の音楽の「おいしいところ」を繋げた構成になっているので、拍子がいろいろと変化する(4拍子に2拍子、さらに3拍子まで入り乱れる)。「ウィンナ・ワルツ」では、簡単にいえば3拍子の2拍めを早めにとり、そこに滞空時間をおいて3拍めに入るような数え方をする(だから予備知識なくウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを聴くと、なんだか足を引きずっているように聴こえるのである)。でもこのリズムのとり方は、実は人間(というか僕)の感覚にぴったりと合っているらしく、慣れてしまうとおそろしく心地がよい。だからそのうち、チャイコフスキーのワルツまでウィンナ風に口ずさむようになってしまったりする。すると何でもウィンナになる。
しかし本場のウィーンの人々はというと、それがワルツだけにとどまらない。彼らは2拍子や4拍子であっても、そんな風な「ため」のある数え方をするのである(僕はいちど、彼らが「フロレンティナー・マーチ」を普通に演奏しようとしている録音を聴いたことがあるが、拍子のとり方は完全にウィンナだった。マーチなのに)。でもそれがまた、慣れると堪えられないほど心地よかったりもする。
つまり、このオペレッタを観終わったころには、あなたの歌い方も知らぬ間にウィンナになっているかもしれないということだ。
わお、ぶんだばー。
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
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