描かれた夢解釈――醒めて見るゆめ/眠って見るうつつ
03.19[土]~06.12[日] / 東京都 / 国立西洋美術館 版画素描展示室
西欧における「眠り」や「夜」、無意識の「欲望」や「誘惑」のイメージに迫る。
2016/02/21(公開:2016/02/21)
国立西洋美術館で開催される「夢」がテーマの展示イベント
「目醒めているときには見られないような、偉大な理論と優品を、夢のなかでいかにしばしば見ることであろうか。だが、目醒めれば、その記憶は失われるのだ」(下村耕史訳)ドイツ・ルネサンスを代表する画家、アルブレヒト・デューラーは、未完となってしまった『絵画論』の草稿に、書き残した。
「優れた画家の心は形象で充ちている」と記し、晩年には終末的な洪水の夢を見たことでも知られるデューラーは、人間の心内に蓄積された無数のイメージ記憶が、目醒めているときよりも眠りの中にある時にこそ活発に動きだし、大きな変容を遂げることを20世紀におけるシュルレアリスムの台頭などより遥か以前の16世紀初頭の時点で、悟ってたと思われる。
デューラーの思考が物語るように、西欧の芸術家たちはルネサンス期以来、しばしば「夢」に対する関心を
露わにしている。彼らはそれを言葉で論じるのみならず、絵画や版画により描きだしてもいた。それらは1900年にジークムント・フロイトが『夢解釈』を書くのに先立ちなされた、「描かれた夢解釈」とでも呼べる試みではなかっただろうか。
今回のイベントは、国立西洋美術館の所蔵作品により構成される企画展。デューラーやジョルジョ・ギージ以降、フランシスコ・デ・ゴヤやマックス・クリンガー、フェリックス・ブラックモンやオディロン・ルドンといった近代画家たちまでの「夢」の表象を集め、さらには「メフィストフェレス」や「聖アントニウスの誘惑」といったテーマに光をあてることで、西欧における「眠り」や「夜」、無意識の「欲望」や「誘惑」のイメージに迫る。
◆日時
2016/03/19~06/12
午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
◆休館日
月曜日(ただし、3月21日、3月28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
◆場所
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ
「夢の中の奇妙なリアリティ。あるいはありえない世界を観るという経験。
我々の脳は、眠っているとき膨大な情報を処理し整頓するのに忙しいだろうに、なぜかくもユニークな混在したもの=夢を見せてくれるのでしょう。
予知夢とかが信じられるのも無理はありません」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
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会場 | 国立西洋美術館 版画素描展示室 |
開催日時 | 2016年03月19日~2016年06月12日 00:00~00:00 午前9時30分~午後5時30分 毎週金曜日:午前9時30分~午後8時 ※入館は閉館の30分前まで |
料金 | 当日:一般430円(220円)、大学生130円(70円) ※本展は常設展の観覧券、または「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」の観覧券でご覧いただけます。 |
TEL/FAX | / |
参考URL | http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016dream.html |
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