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【前編】「涙活」で本当に泣けるか体験してみた

アイコンお金を出して泣くって、どういうこと?

2014/04/16(公開:2013/11/22)

寺井広樹の涙活ナイト

東京 お台場・東京カルチャーカルチャー           

「涙活(るいかつ)」が話題になっている。意識的に泣くことで、心のデトックスを図る活動のことらしい。泣ける映画、音楽、朗読などを見たり聞いたりして、自ら能動的に涙を流し、脳をリラックスさせるための活動が涙活である。

最近泣いたのはいつだろう?映画などで感動して、涙ぐむことはあっても、号泣することは年に数回あるかないかだ。涙というと、悲しいとき、辛いときに流すものというイメージがあるが、ストレス解消になるのは‘感動の涙’だそう。

しかも、我慢せずに思いっきり泣くのがおススメらしい。我慢してしまうと、身体に悪影響を与える恐れもあるんだとか。折角イベントに行くのだから、ここはカッコつけたり、恥ずかしがったりしないで、思い切り泣いてみよう、ということで初の「涙活」をしてみた。

 

心ゆくまで泣けるように、準備も万端にした。 


<持ち物>
・チケット:これがないと入れないので必須

・ハンカチ:泣けるイベントには必携。マスカラがついても目立たない黒をチョイス

・ティッシュ:泣くと鼻が出るので必需品。鼻に優しいタイプ(4個も用意した)

・化粧ポーチ:泣いてお化粧が崩れたときのため

・メガネ:化粧直しで追いつかない位、泣き腫らした場合の備え

・マスク:泣いて鼻が真っ赤になってしまった時に隠す用

・メモ:自分がどんなものに感動するのか、今後のためにひかえておく

もちろん、マスカラ、アイライナーもウォータープルーフにして、いくらでも泣ける状態にし、いざ、出陣!どこからでも泣かせてきなさい、という感じである。むしろ、ここまでしたんだから、ぜひとも泣きたい!という妙な気合が入る。

 

  
パレットタウンのイルミネーションが優しく迎えてくれる。クリスマスのムード満点。イルミネーションは時に感動的。既に‘泣くモード’になっているのかもしれない。

 


 
会場 Zepp Tokyo 2階 東京カルチャーカルチャー



ミラーボール輝く、素敵な雰囲気。大きなスクリーンが3つもあるので、端の席に座っても大丈夫。ステージ横には加湿器まであった。
※動画以外撮影可と了承を得ております

 

     
メニューが豊富。冬らしいホットドリンクや、こんな巨大メニューも。1.5kgの揚げ物、ナポリタンも・・・。スイーツのメニューも美味しそう。そして巨大ドリンクも。イベントの間ずっと楽しめそうだ。


 

生絞りジンジャーハイボール:580円
アボガドモッツアレラのカプレーゼ:680円

正直、フードにはあまり期待していなかったのでが、なかなか本格的。値段もこういう場所にしてはお手頃。この日はボジョレー・ヌーボー解禁日ということで、グラス600円でボジョレーも提供していた。

スタッフの人はグラスが空いていれば、すぐお代わりを聞いてくれるし、メニューの提供も早かった。また、女子トイレにはコットン、あぶら取り紙、綿棒、爪楊枝もあって、サービスが良かったのが印象的。

お台場で遊んだ帰りに、ご飯や、お酒を楽しみながら、こうしたイベントを楽しむのはありだと思う。とてもくつろいだ気分で過ごすことが出来た。

 

今回のイベントでは、「涙活」発案者の寺井広樹氏の新刊「涙活でストレスを流す方法」発売記念。こういうイベントの場合、会場で書籍などを販売するのだが、「今日は売ってません」とのこと。商売気のない寺井氏であった。

○涙活を始めたきっかけ

寺井氏は『離婚式』というセレモニーを発案した。そこで男性が号泣し、その後晴れ晴れとした表情になる場面に多く出会い、自分がこの頃ほとんど泣いていないと気付いたそう(ちなみに、離婚式でなくのはほとんどが男性。女性は泣かないらしい)そこで、週末号泣を始めたところ、とてもスッキリし風邪もひかなくなったのだとか。と言いつつ、この日は少し鼻声で、司会者に突っ込まれていた。

 

○涙活イベントの参加者と今後

30~40代が多いが、20~80代まで幅広い層の人がやってくるという。こうした涙活が広がった背景には、やはりストレス社会があるそう。仕事帰りに参加する人も多く、ストレスが多い人ほど号泣するらしい。また、人のケアをしている人ほど、自分のストレスを抱えているそう。そうした面から会社の福利厚生のためにイベントに招かれることもあり、先日は風俗嬢の方達の涙活をしたのだとか。今後は、企業や、医療の現場にも広がっていくのではないだろうかと仰っていた。

 

○泣くことのメリット

身体に良いこと。睡眠や、笑いも体には良いが、涙の方が健康に良いそうだ。なんと、涙を一粒流すだけで一週間ストレスが無くなるという。また、笑いは‘オチ’が分かってしまえば笑えなくなってしまうが、泣きの場合、二回目の方がストーリーの理解が深まり、より泣けるとのこと。

 

○泣くのにおススメな時間

ストレスが溜まった夜、特に一週間分の疲れがたまった週末が良いそう。

 

○泣けない人はどうすればいい?

Youtubeなどの動画、本など、色々なコンテンツを見て、自分の涙のツボを探すこと。見つけたらストックしておき、週末に泣く。

 

○なぜ皆で泣く‘涙活’なのか?

1人の方が泣きやすいという考え方もあるが、‘もらい泣き’の効果もある。その瞬間、その場所で、複数の人が共有できる空気が出来る。

 

いよいよ、涙活開始。後編に続く。

 

 

2013.11.22 文・写真 篠崎夏美  

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