2014/03/26(公開:2014/03/26)
《五臓六腑図》 国立科学博物館所蔵
江戸の医から、未来を眺める展覧会。
日本で初めての大規模な医学・医療展。薬箱や、江戸時代の博物学者・平賀源内が復元制作したエレキテル(摩擦起電器)などの医療用具、日本最古の解剖原図、杉田玄白による解体新書など、希少な史料を展示。また、最先端医療の展示では、3Dプリンターによる臓器モデル、ヒトiPS細胞など、日本が世界に誇る技術を紹介する。
日本の医学・医療は世界の最先端と言われていまるが、その始まりは江戸時代にあった。山脇東洋によって日本で初めての人体解剖が行われ、その情報をもとにして各地で解剖が行われるようになった。
また、1774年に杉田玄白らが翻訳した『解体新書』は、蘭学が日本中に急速に広まるきっかけとなった。人々を救うため、人体がどのような構造になっているかの解明が漢方医らも含めて始まった。
この展覧会イベントでは、当時の貴重な解剖図などの史料のほか、江戸時代の医療道具等も展示する。これによって中国から伝来した漢方と、西洋から来た蘭方が、 「医は仁術」が実践された日本においていかに独自に発展し、人々を救ってきたのかを探る。
最先端医療では、人体の可視化をテーマにして3Dプリンターによる臓器モデルなど、日本が世界に誇る技術を紹介。77年ぶりに発見された杉田玄白らの直筆掛軸、山脇東洋の『蔵志』原本が初公開される。
特別講演会なども実施予定(詳細はHPで確認)
<開催日時>
2014年3月15日(土)~6月15日(日)
9:00~17:00(金曜日は20:00まで)
※入館は各閉館時刻の30分前まで
※4月26日(土)〜5月6日(火・休)の間は18:00まで。ただし、5月2日(金)は20:00まで。