2014/01/16(公開:2014/01/16)
スコッピオ・デル・カッロ祭(scoppio del carro):イタリア
イタリアでは最大規模の復活祭、スコッピオ・デル・カッロ祭(scoppio del carro)は、およそ900年もの歴史があると言われている。
パスクア(イースター、復活祭)と呼ばれており、春の訪れと豊穣を願う土着のお祭りと、キリストキリスト教が融合して生まれたものという説もある。中世の衣装、鎧を身に着けた人たちの時代行列や、旗振りのパフォーマンスもある。祭りは前日の夜から行われているが、何と言っても一番盛り上がるのは山車の爆発である。
スコッピオ・デル・カッロは直訳すると「山車の爆発」である。高さ5メートルほどあり、装飾が施された豪華な山車に、爆竹などを付けて点火する。大聖堂の祭壇から山車まではワイヤーが繋がれており、精霊を象徴する白いハトの形のロケットが発射され、山車にセットされた爆竹に点火する仕組み。ハトが上手く火を点け、激しい爆発になるほど豊作と言われている。火が付くとおよそ20分間にわたって爆竹や花火が鳴り響く。大聖堂前は煙が立ち込め、火花が飛ぶ、大変にダイナミックなお祭り。
(2014年1月16日時点の情報)