2013/12/20(公開:2013/12/20)
サンタントニオ祭(聖アントニオ・アバーテ祭)Focura per Sant'Antonio Abate:イタリア
イタリア・プッリャ州レッチェ県にある、ノーヴォリで行われるお祭り。聖アントニオ祭りは、大きな焚火がたかれるため、別名焚き火祭りとも言われる。
聖アントニオ・アバーテは、ノーヴォリの守護聖人とされていて、聖人像の行列が行われる。お祭りの由来は、人間達が寒さをしのぐため、聖アントニオに火をくれるよう祈ったという伝説とされる。およそ1ヶ月前から、木やブドウの枝を集め焚火用の砦を造る。
お祭りのハイライトは、Focaraという高さ約20メートル以上のブドウの枯れ枝を積み上げた焚き火。最上部には聖人の彫像が飾られる。焚き火に点火すると、花火が打ち上がる。焚火の残り火をそれぞれ家に持ち帰って、種火として使うという風習もある。
聖アントニオ・アバーテは、地獄から火を奪って人々に与えた火の聖人とされている。ここ、ノーヴォリだけでなくイタリア、スペイン、ポルトガルの各地でも、たいまつ、焚き火などのお祭りが行われる。町の広場や、教会の前庭に大きなかがり火をたいて、その周りで踊ったり、歌ったり、宴会をしたりする。
また、聖アントニオは動物の守護神でもあり、この日だけは動物も教会で祝福を受けられる。
(2013年12月20日時点の情報)