2013/11/10(公開:2013/11/11)
サン・ロケ祭り(Fiesta de San Roque):ボリビア
ボリビア・タリハのサン・ロケ地区で行われる、病気と犬の守護聖人サン・ロケ(聖人ロック)の日を祝う祭り。聖ロケの祝祭日は8月16日だが、祝賀行事は8日間行われる。聖ロックは病気の人々の守護聖人であり、各地から巡礼者が訪れる。巡礼者は9月1日まで受け入れる。
チュンチョと呼ばれる顔を隠す鮮やかな衣装を着た人たちが長い行列を作ってパレードをする。ドラムや管楽器による演奏、白い羽飾りのついた帽子、リボンや、スパンコールが付いた伝統衣装はとても華やかである。
ペストが流行した際、聖ロケは何人もの人々を治療し、自らも病に倒れてしまった。町から追い出され、森の洞窟最期の時を一人静かに待っていたときに、犬が現れ毎日パンを運んできた。また、傷をなめて直したとも言う。
犬の飼主は、犬が毎日ひとかたまりのパンと共に毎日消えることに気がつき後を追う。すると、聖ロケを見つけ、弟子になったという。この後、聖ロケは無事に回復し、巡礼を続けたがスパイの容疑をかけられ獄中で亡くなる。
この由来から聖ロケは犬と病人の守護聖人となった。
(2013年11月10日時点の情報)