2013/10/26(公開:2013/10/26)
バーゼル・ファスナハト(カーニバル):スイス
14世紀から行われているという、歴史がある最大のカーニバル。“バーゼル・ファスナハト”は灰の水曜日後の月曜に行われる。早朝4時からイベントは始まる。まだ暗い中パレード「モルゲシュトライヒ Morgestraich」で幕開けとなる。色とりどりの大きな灯籠、長い棒の上に付けられた灯籠、楽隊の頭の上にも小さな灯籠がついており、闇の中に幻想的に浮かび上がる。
メインのはパレードでは、各グループが時事問題など、“スジェ Sujets(フランス語でテーマの意味)” を決め、ランタンや衣装を選ぶ。毎年社会問題への風刺、皮肉を込めたものも多い。
モルゲシュトライヒでは、伝統メニューとして、小麦粉スープ「メールズッペBasler Mehlsuppe」、ピザのようなパイ「ツィーベルヴェーZwiebelwähe」、「ケーゼヴェーKäsewähe」なども食べられる。
午後は、約1万から2万もの人が、仮面と衣装を身に着けパレードする。ゲッゲGugge”と呼ばれる音楽隊と紙吹雪をまきながら、“スジェ” に関するユーモア、皮肉がいっぱいの風刺をこめたメッセージなどを配りながら、市内を練り歩く。
ナポレオン時代のフランス軍の衣装、ピエロ、それぞれの”スジェ”をイメージした服を身に着ける。ワッギスというなまはげのようなものも行進したり、オレンジや、紙ふぶきを投げたりもする。
ているものもいれば、屋台の上からオレンジを投げているものまであちこちにいる。屋台に近づいて飴やオレンジをもらおうとすると、紙ふぶきを投げつけられる。
火曜日には子供のカーニバル、灯籠の展示会、 コンサートなど。水曜日にもパレードが行われる。祭りは3日間続く。
(2013年10月26日時点の情報)