2013/08/16(公開:2013/08/16)
サフラン祭り(Fiesta de la Rosa del Azafran):スペイン
ラマンチャ地方のコンスエグラは、高級品として知られるサフランの産地である。ここで産出されるサフランは良い品質で、世界的にも有名な町である。
スペイン料理に欠かせないサフランは香辛料の一種。アラブ人達によってイベリア半島に持ち込まれたという。その名前の由来は、アラビア語で黄金という意味がある「ザアファラーン」その名の通り美しい黄金色がつく。また、1グラムのサフランをとるために、およそ100万本の花が必要とされる高級なもの。以前は、同じ重さの黄金と取引されていたそう。
このサフラン祭は、1963年にはじまりもともと村の農民たちが一年の収穫に感謝するための小規模な収穫祭だった。しかし、少しずつ規模が大きくなり、世界的にも有名になった。貴重なサフランは、鮮度と丁寧な摘み取りが必要。めしべに傷がつくと売り物にならないため、速さと慎重な作業が必要になる。この小さいサフランの花のおしべを、いかに早く、丁寧に摘み取れるか競うサフラン摘み大会が祭りのメインイベントである。子供の部、大人の部に分かれており、民族衣装を着た選手達が、一心不乱に卓上の小さな薄紫の花からめしべを積む。摘み終わった選手は立ち上って終了の合図となる。その後審判がめしべのつみ残し、きれいに摘み取られているかをチェックする。
そのほかにも、サッカー大会、テニス大会、アーチェリー大会、トラクター操縦大会、民族舞踊や、頭でっかちと巨人の人形が出てくるパレード、演劇等のイベントも行われる。祭りは例年
10月の最後の週末に行われる。
(2013年8月16日時点の情報)