2014/05/31(公開:2014/04/18)
ペルー:インティ・ライミ(太陽の祭り)
ペルー南部、アンデス山脈のふもとにある世界遺産の都市・クスコで行われるお祭りイベント。
インティ・ライミは、ブラジル・リオのカーンバル、ボリビア・オルーロのカーニバルと共に南米三大祭りにも数えられる。ペルーでも最大のお祭りだ。
原住民の言葉であるケチュア語で「インティ」は太陽、「ライミ」は祭という意味がある。インカ帝国の時代、太陽は生きる全ての創造者とされ、人間と世界の運命を支配していた。 一年で一番日が短い冬至の日に、太陽に対してその年の収穫への感謝と来年の豊作を祈り生贄を捧げた。これは、再び太陽が人々に暖かさと喜びをもたらすために戻って来てもらえることを願ったものだ。
スペインに征服されてから太陽神を祀ることが禁じられたため、一旦は祭りは途絶えたかのように見えた。しかし、 一部の人たちによって秘密裏に続けられてきたという。60年ほど前に復活し、現在はインカ帝国の首都であったペルーのクスコで、毎年6月24日に開催されている。
クスコのコリカンチャ(太陽の神殿)に、インカ帝国の4つの州から集まった兵士や踊り子がインカ時代の衣装を身につけて登場する、4つの州は、それぞれジャングル、西の海、南アンデス、北のアンデスを表す。そして最後にインカ皇帝が登場し、祭りの開始を宣言する。
その後、メインの会場であるサクサイワマン遺跡へと移動し、踊りながら神への捧げものを持ち寄る。聖なる火をともし、生贄のリャマで来期の収穫を占う。
(2014年4月18日時点の情報)