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2014/05/24(公開:2014/05/24)

大平貴之《SUPER MEGASTAR-Ⅱとオーロラ》2008年(参考図版)

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21世紀最初の10年が過ぎた。我々をとりまく「宇宙」はさらに身近なものになりつつある。研究開発が進むリアルな『宇宙』と、アーティストの表現としての『内的宇宙』は、パラレルワールド=並行世界として、急速に拡張/集束しつつある。

このイベントでは、2014年夏の宇宙ブームにあわせ、限りなく私たちの日常に近づいている宇宙領域と、アーティストらによる内的宇宙を、それぞれのコスモロジー=宇宙論を超えて、多元的宇宙として紹介する。

戦後すぐに始まった日本でのアーティストたちの挑戦は、現代作品(パーティクル=粒子や宇宙線による作品、人工衛星によるサテライトアートなど)になり展開され続けている。およそ10年にわたってJAXAが実施した『人文・社会学利用パイロットミッション』)など、世界的にも先駆的、意欲的な活動が行われてきた。

さらに近年では、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還、同2号機打ち上げ、大規模な宇宙をテーマとした博覧会、展示施設のオープン、種子島宇宙芸術祭プレイベントなど、宇宙領域は社会的ブームにまでなっている。

この展覧会は、アートインスタレーション、人工衛星、ロケットの部品(フェアリング)などの宇宙領域資料、宇宙に関する文学、マンガ・アニメーションなどのエンターテインメント領域、参加体験型作品の展示、トーク&イベントを通じて、新たな宇宙の可能性を探るものである。

そして「拡張/集束する世界をとらえ、描写する」という試みもなされ、かつてのような異世界や理想郷としての宇宙だけでなく、本当の意味で「日常」になる私たちの「宇宙」について体験し、考えるものとなっている。


<関連イベント>
谷川俊太郎氏による朗読会「となりの宇宙」
2014年6月29日(日) 14:00~15:30予定
場所:東京都現代美術館 企画展示室地下2階アトリウム(予定)


<開催日時>
2014年06月07日(土)~2014年08月31日(日)
休館日 月曜日(7/21は開館)、7/22
時間 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)



(2014年5月26日時点の情報)