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かわいい江戸絵画 

03.09[土]~05.06[月] / 東京都 / 府中市美術館

≪“可愛い”表現の創生≫

2013/02/24(公開:1970/01/01)

府中市美術館で開催される「かわいいもの」日本絵画展示イベント

◆日本における絵画の歴史を辿ると、そこに「かわいらしさ」という観点が重要なポイントとなってきたのは、江戸時代の頃と思われます。

例えば、「円山応挙」は、地面をコロコロと転がるが如く駆け回っている子犬達の絵を確立しました。
「歌川国芳」は、愛らしい姿をしながらも、ややこしくもある猫の魅力を抽出します。
禅僧である「仙がい」は、難しい禅の教えを、思わず笑ってしまうような子供や動物の姿に託します。
さらに、「かわいらしさ」のテーマを取り立てて意識した物でなくとも、文人画の山水や人物にも、和やかさに溢れた作品があります。
儚き者や頼りなきものへの愛情や共感といったものが、素朴に描かれている線や形に顕れています。
こうした可憐なもの、儚いものに人々が感じる慈しみやユーモア。私達が「かわいい」という言葉に込める感情は実は多岐に渡るものです。
そして江戸時代の人達は、その豊かな心情を絵に残しています。

「かわいい絵」が盛んになった背景には、もちろん「可愛い」を表現する技法の確立にあることも見逃せません。
いかなる時代においても幼き子供達や子犬などは人々にとって「かわいいもの」だったはず。
しかし、古代や中世の作品には、少なくとも現代の我々にとって「かわいらしい」というものはほとんど見当たりません。

「かわいいもの」と「絵としての表現」はまた別なのです。
現代においても、その「かわいらしさ」で多くの人を魅了する子供や子犬の絵を描いた応挙や長沢蘆雪。
彼らは「写生」の画家と言われていますが、彼らは、かわいいものを「かわいい形」として描く術を追求し、ついには確立させたと言えます。

造形の立派さや精神の高邁さなどがテーマになりがちな美術の歴史上にて「かわいい」という観点が重要視される事は少なかったと言えるでしょう。
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Comment紹介者コメント

イべニアスタッフ:セリ
「応挙の犬達のつぶらな瞳は
本当に可愛いですね。

現代にも通じる『かわいい』技法は
この時代から確立されたのでしょうか。

言葉だけなら、『枕草子』でも
理解できるんですけどね。絵となると・・・」

※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。

住所 東京都府中市浅間町1-3
会場 府中市美術館
開催日時 2013年03月09日~2013年05月06日 10:00~17:00
料金 一般700円(560円) 高校生・大学生350円(280円) 小学生・中学生150円(120円)
TEL/FAX 03-5777-8600 /
MAIL
参考URL http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kawaiiedo/index.html
ドレスコード
アクセス 歩き:京王線東府中駅(新宿から京王線急行・快速利用で約25分)から歩き10~15分 車:調布ICから6~10分程度
駐車場 府中市臨時駐車場が使用できます(無料)
運営元 府中市美術館

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