インバル=都響 新マーラー・ツィクルス:交響曲第5番/リュッケルトの詩による5つの歌
01.19[土] / 神奈川県 / 横浜みなとみらいホール 大ホール
新たな歴史を刻む、インバル芸術の集大成。
第Ⅰ期の2012年度では、5曲の交響曲を演奏する。
[曲目]
「リュッケルトの詩による5つの歌」
「交響曲第5番」
[演奏]
指揮者:エリアフ・インバル
管弦楽:東京都交響楽団
ソリスト:イリス・フェルミリオン(Mez)
※未就学児童は入場不可
(2012年4月5日時点の情報)
Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ:はぎ
マーラーの交響曲には声楽が含まれているものが多い(独唱とか合唱とか)。たぶんそれはこの作曲家が交響曲という形式に、言葉での表現を織り交ぜたかったことの現れだと思われる。音符だけの表現より言葉を用いたほうが、より具体的で哲学的なテーマを扱うことができる。
この「交響曲第5番」は、そんな傾向のなかでは数少ない“声楽を含まない交響曲編成”である。
「交響曲第1番『巨人』」も(金管楽器のパートがやたら多いことを除けば)、比較的オーソドックスな編成に近いとは思う。でも曲自体について言うなら僕は断然「第5番」のほうが好きだ。「巨人」がだいぶ“小技”に頼っている感があるのに対して、第5番はもっと真っ正面から音楽と向き合っているように感じられる。その潔さには個人的に好感を持っている(楽章の数は変だけど)。
マーラーの「交響曲第5番」といえば、ルキノ・ヴィスコンティの「ヴェニスに死す」でアダージェットが使用されたのが有名だろうけれど、僕は正直その呼び方が好きではない。キャッチーなメロディであるのは間違いないし、おまけに映画のシーンにぴったりな雰囲気であることも認めるが、この曲を聴くときには、あの映画とはきっぱり切り離して考えたほうがいいと思う。
一楽章の厳しさは、ベートーヴェンの「運命」に似せたモティーフと重量感のあるオーケストレーションによるものだ。そんな悲劇的な音楽が、五つの楽章間で変化し、膨らんで、五楽章の華麗さへと昇華する。そのあいだに位置するものとして、ある意味“冗長”でありながらこの上なく甘美な音楽が配置されているのが大事なのである(たぶん)。個人的な意見を言えば、そういう文脈でしかあのメロディはしっかりと味わえないんじゃないかと思う。
まあ、通しで聴けばたぶん、誰にでもわかってもらえることだとは思うのだけれど。
うん、たぶん。
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 神奈川県〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-6 |
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会場 | 横浜みなとみらいホール 大ホール |
開催日時 | 2013年01月19日~2013年01月19日 15:00~17:30 |
料金 | S席7,500円 A席6,500円 B席5,500円 C席4,500円 |
TEL/FAX | 045-682-2020 / |
参考URL | http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2012/09/post-111.php |
ドレスコード | |
アクセス | ◆高速道路 首都高速横羽線 みなとみらい出口 ◆最寄り駅 みなとみらい線「みなとみらい」クイーンズスクエア横浜連絡口 徒歩3分 根岸線「桜木町」徒歩12分 |
駐車場 | 収容台数:4300台 (30分260円) |
運営元 |
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