Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)
07.09[木]~09.23[水] / 東京都 / エスパス ルイ・ヴィトン東京
制作者は『ファーブル昆虫記』で知られる、ファーブルの孫! 昆虫を使って作った作品。
2015/08/05(公開:2015/08/05)
表参道・エスパス ルイ・ヴィトン東京で行われる展示イベント
ベルギー人現代アーティスト、ヤン・ファーブル(Jan Fabre)による個展。ヤン・ファーブルは革新的なヴィジュアルアーティストであり、作家・演出家としても活躍してる。
今回紹介されるのは昆虫の「スカラベ(ブラジルタマムシ)」の鞘翅(さやばね)を素材にして制作したシリーズ『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo』より選ばれたモザイク作品。鞘羽とは、一部の昆虫類で見られる翅の型の一つで、前翅がキチン質化し、硬くなったものだ。
その他にも、骸骨や鳥を模した彫刻作品など全14点が展示される。
びっしりと敷き詰められたスカラベの鞘翅。これらを素材として使用する理由は、曾祖父にあたり『ファーブル昆虫記』でも知られるジャン・アンリ・ファーブルの影響が大きいという。幼少時から実筆の書物などに触れてきたことにより、昆虫モチーフへの興味へと繋がっていったのだ。
1枚1枚手作業で張り合わせたモザイク作品。1枚にかかる制作期間は約2ヶ月。スカラベが持つ一枚の羽には、約1,500もの小さな面があり、射しこむ光を反射して、様々な色彩に輝く。そこには表層的な美しさだけでなく、作品の裏にある深い闇も垣間見える。
作品の題材となっているのは、彼の母国であるベルギーが、19世紀にコンゴに対し行った苛烈な植民地政策の歴史である。ベルギーの文明化が進む一方で、コンゴは奴隷制度や金などの略奪行為、また賭博など搾取の対象となっていた。
ヤン・ファーブルは、同政策に隠されたこの“闇”を、スカラベの鞘翅を1枚1枚手作業で張り合わせたモザイク作品で表現している。
<開催日時>
2015年7月9日(木)から9月23日(水・祝)
開館時間:12:00〜20:00
休館日:無休
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ
「稲村米治さんの昆虫千手観音像を思い出しました。
これが全部昆虫で出来ているなんて、ゾッとしますね……。
ヒエロニムス・ボスが描いた三連画『地上の悦楽の園』にインスパイアされているそうです。
非常に美しく、そして残酷な作品です」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階 |
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会場 | エスパス ルイ・ヴィトン東京 |
開催日時 | 2015年07月09日~2015年09月23日 00:00~00:00 |
料金 | 入場無料 |
TEL/FAX | / |
参考URL | |
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