石川の金沢駅前都ホテルで開催される映画祭イベント「カナザワ映画祭」。
金沢にて、毎年9月に、意欲的な独自のプログラムで行われている映画祭が今年も開催される。
2007年より行われる映画祭で、過激な作品が目立つ。
<プログラム概要>
【オープニング野外上映】
①横安江町商店街で『キング・コング』を上映
【本祭―特集上映】
②田舎ホラー大全科
③ゼロ歳からの映画館
④爆音メル・ギブソン
⑤爆音カーペンター
⑥地方発不良映画『孤高の遠吠』をプレミア上映
⑦彼方から……“IT CAME FROM BEYOND"
【関連企画】
⑧映画にちなんだ古本市
⑨カナザワ映画祭オリジナルTシャツ、トートバッグ
⑩ウェルカム・カナザワ! -地元の個性的なお店による映画祭タイアップ
◆作品ラインナップ
○野外上映 in 横安江町商店街
・『キング・コング』1933年
田舎ホラー大全科 デザイン:ミヤジー・スコリモフモフスキ。田舎の奴らにはこちらの常識は通じない! 身の毛もよだつ田舎ホラー映画のすべて!
トークゲスト:平山夢明(作家)×牧野修(作家)
<上映作品>
・『脱出』
鬼才ジョン・ブアマンによる田舎ホラーの金字塔的作品。山に川下りに来た都会人の4人組が、凶暴な山男に襲撃されるストーリー!
・『悪魔のいけにえ』4Kヴァージョン
トビー・フーパーによる唯一無二の奇跡的傑作。田舎をドライブ中の若者グループが狂気の肉屋一家に襲撃される。
・『ブラック・エース』
気に入らない相手を人肉ソーセージにしてしまうという田舎の肉屋ジーン・ハックマン。それに都会からやって来た借金取りのリー・マービンが挑む。白昼堂々衆人の前で行われる殺人、女奴隷市場といった田舎ホラー感満載の作品。
・『スパイダーベイビーあるいは(最も狂気な物語)』
年齢が進むと知能が退化していき肉体も奇形化、そして人肉嗜食に走ってしまう奇病に先祖代々冒された一家の物語。
・『山の一家』
山にハイキングにやってきた若者グループが、山に棲む一家と遭遇してしまう。近親相姦で生まれた凶暴な双子兄弟に襲撃を食らう。『スクワーム』、『悪魔の狂暴パニック』のジェフ・リーバーマンによる隠れた田舎ホラーの傑作。日本では『序曲・13日の金曜日』というあんまりな邦題を付けられヒッソリとVHSリリースされた作品。
・『無人区』
中国の辺境地帯で都会から来た弁護士がヒドイ目に遭うという中国大陸産の田舎ホラー。カーチェイスでは『マッドマックス』的要素もあり、香港映画とは全く違う広大なロケーションを活かした中国大陸映画の必見作。
・『印度国道10号線』
デリーの都会カップルが田舎の国道をドライブ中に、尊属殺人を目撃、村人たちから襲撃される。原題「NH 10」
・『人類創世』
8万年前……、ネアンデルタール人の一部族が火を失い、部族の若者三人組が火を求めて旅立った。途中出てくる人喰いの猿人や、人喰いの別部族など、当時は亜人が多数いたらしい。この感覚はまさに田舎ホラーそのもの!そう、原始時代から田舎ホラーは存在したのだ。
○爆音メル・ギブソン
マッドなメル・ギブソンの軌跡を爆音上映で追う。
トークゲスト:宇多丸(ラッパー)×高橋ヨシキ(デザイナー)
・『マッドマックス』
伝説はこの作品から始まった! 凶暴な暴走族をマッドマックスがV8インターセプターを駆って追う!
・『パッション』
キリストの受難をスーパーリアリズムでメル・ギブソンがマッドに演出。2時間を超える上映時間に凄惨な拷問シーンと処刑シーンが大半を占めるが、見ている間の体感時間は30分くらいに感じ、不思議とリピート鑑賞してしまうという作品。
・『アポカリプト』
マヤ帝国の奴隷狩り部隊に襲撃された小さな一部族の若者が、故郷の村に帰るためマヤ帝国から脱出・・・。しかし追手に追跡されるのだった。全編ひたすら走り続けるというストーリー。
○地方発不良映画『孤高の遠吠』プレミア上映
一回目上映トークゲスト:小林勇貴(監督)×鈴木智彦(ヤクザ専門ライター)
二回目上映トークゲスト:小林勇貴(監督)×工藤明男(作家)
昨年の「期待の新人監督」枠でカナザワ映画祭賞を受賞した小林勇貴が新作を引っさげて帰ってくる! 15歳になると全身に和彫りを入れる奇習があるという暴力の街・富士宮。原付きを乗るにも先輩の許可が必要だという縦社会で後輩たちはどうサバイバルするのか?! ※劇場内に凶器の持ち込みは禁止です。
○ゼロ歳からの映画館
戦前の日本無声アニメ映画を伴奏付きで上映。※未就学児対象なので劇場で騒いでも大丈夫。演奏:サイドウォーク・サロン・オーケストラ
<上映作品>
・『おいらの野球』
タヌキとウサギの野球試合。タヌキ軍優勢のうちに試合は進み、ついに5回の攻撃でタヌキ軍キャプテンのホームラン!
・『國歌 君か代』
レコード演奏に合わせ「君が代」の文字が現れ、菊型のアイリスが開きイザナミ、イザナギの神が現れ大八州国(日本)を創られる。
・『漫画 森の野球団』
森の動物たちの野球試合。ライオン・チーム対キャプテンのピョン吉ひきいるウサ公チームの対戦。クモがグラウンドのバックネットを張りめぐらせる。ミッキーマウス、ミニーマウス、ベティブープも登場する。
・『マー坊の東京オリンピック大会』
マー坊少年はオリンピックで水陸各競技全部の選手権を取ろうと動物園の動物をコーチに猛練習。戦争で中止になった東京オリンピックの宣伝映画。
○爆音カーペンター
カーペンター・ミュージックを爆音で聴く!
<上映作品>
・『要塞警察』
目的正体不明の不気味なギャング集団に、郊外の小さな警察署が襲撃される。ある意味田舎ホラーなこの作品のカーペンター・ミュージックは一度聞くと脳内でずっとリピートされてしまうくらい印象的。
・『マウス・オブ・マッドネス』
カーペンターが描くクトゥルー神話。ベストセラー小説が招く狂気の淵。見終わった後にはこちらも現実と映画の境界が崩れるような感覚に陥るホラー版『2001年宇宙の旅』。大スクリーンと爆音で浴びるべき体感型映画。
○彼方より…… "IT CAME FROM BEYOND"
宇宙人、妖怪、怪物、神…、奴らは彼方からやって来る…。
「映画の生体解剖×コワすぎ!」トークゲスト:稲生平太郎(作家)×高橋洋(脚本家)×白石晃士(映画監督)
<上映作品>
全作品高画質高音質デジタルリマスター版での日本初上映
・『神が殺せと云った』
“神”からの声を聞いた人間たちが街中で無差別大量殺人を始める。果たして“神”の正体とは何なのか? 鬼才ラリー・コーエンのジャンル分け不可能な傑作映画。旧邦題『ディーモン 悪魔の受精卵』
・『空の大怪獣Q』
ニューヨークのクライスラー・ビルの頂上に古代アステカの神獣ケツアルコアトルが棲んでいた!そこに最も俗な街のチンピラのリアルなストーリーも絡み、まさに聖と俗が絡み合う神作品。
・『怪談クオーターマス教授と地獄の穴』
ロンドンの地下鉄工事中に石器人の骨とともに謎の人工物が出土。その周辺地域は大昔から幽霊や小人の目撃談など怪奇現象が絶えない呪われた土地だった。クオーターマス教授がその謎に挑む。旧邦題『火星人地球大襲撃』
・『SF/ボディ・スナッチャー』
いつのまにか、家族や親しい友達、職場の同僚が姿は同じでも中身は全く違う別人になっていたら? 現実に起きたら最も怖い出来事をリアルに描いた作品。
・『ミディアン 完全版』
ホラーの鬼才クライヴ・バーカーの『ヘル・レイザー』に続く監督作を完全版で日本初公開。魔界から来る妖怪軍団と警察の死闘。両陣営の間を狡く立ちまわる殺人鬼の精神科医をデヴィッド・クローネンバーグが怪演する。
・『ブロブ/宇宙からの不明物体』
不定形のゼリー状の怪物がのどかな田舎町の住民たちを溶かして捕食する。ホラー映画の定石や常識を外した意外性のある展開は脚本を担当したフランク・ダラボンの功績。また寡作の娯楽映画監督チャック・ラッセルの最高傑作。
・『霧』
『ミスト』モノクロ版をデジタルリマスター版で初公開。ある日、郊外のスーパーマーケット周辺で謎の霧が発生、霧の中の人々は外界と途絶される。霧の中からは謎の生物も発生し、人々を襲い始める。一方人々の間でも異変が起き始めていた。スティーブン・キングの原作をフランク・ダラボンが不条理に残酷に救いなく映画化。
(2015/7/12 時点の情報)
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ
「もう見た事も無いような、奇妙でスリルある作品が揃います。
作品のラインナップ見ただけで、いろいろ来るものがあるでしょう?
カルトな人気があるのもうなずけます。
今年は“田舎ホラー”のキーワードが強いですね」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
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