サン・フアンの火祭り(Hogueras de San Juan, Les Fogueres de Sant Hoan):スペイン
06.19[金]~06.29[月] / スペイン / Alicante Casa de la Festa
夏の到来を祝う炎のお祭り。巨大な人形を燃やして火を讃える。
2015/06/11(公開:2015/06/11)
スペイン・バレンシア州のアリカンテで行われるお祭り。
夏至の時期である6月24日は、イエスに洗礼を授けた聖ヨハネ(サン・フアン)の日であり、カトリックの国では様々な催しが行われる。昔この地域の人たちは、夏の到来を祝うため、6月23日に田園に集まり夕食をとる習わしがあった。その土地で生産されたものを食べて、真夜中になるとかがり火を焚いて、その周りで踊る。また、花火を打ち上げて海で泳いだという。
これらの習慣は、1928 年に正式にサン・フアンの火祭りとして定められた。数日間にわたって、火を崇拝する盛大な祭りが催される。
祭の主役となるのは「オゲラス hogueras (かがり火) 」と呼ばれる、サン・フアンの夜に燃やされる厚紙と木で作られた巨大な人形。
5月になると「Bellea del Foc (火の美女)」と呼ばれる祭りの女王が、各地区の委員会から推薦された候補者の中から選ばれる。祭りは巨大人形「オゲラス」の設置で公式に開始する。アリカンテの街路は、風刺が効いた人形たちでいっぱいになる。
祭りでは、踊ったり食べたりするための「バラカ」と呼ばれる小屋も設置され、特産のイチジクや「コカ」(ツナ、タマネギと松の実が入ったパイ)を味わう。
伝統衣装で着飾った美女と侍女を伴っての「楽隊と委員会の入場」、6月21日と 22日には、市の守護聖母であるレメディオの聖母への献花、国際民俗パレード、世界中からの舞踊団が参加する華やかなパレードなどが繰り広げられる。
6月19日から24日までの、毎日午後2時にはルセロス広場で、火工術の実演がある。これは「マスクレター mascletàs 」と呼ばれ、火薬や爆竹が凄まじい音をたてる。
6月24日の夜12時に、祭りのハイライトである「 クレマー cremà (燃焼)」の時を迎える。花火が打ち上げられると、町中に散在する像「オゲラス」が歓喜と踊りと歌声の中で燃え上がり、消防士たちが祭りを楽しむ人たちに水をかける「banyá」が行われる。ただし、コンクールで優秀作品に選ばれた人形だけは、燃やされない。
25日から29日までは、ポスティゲット海岸で花火コンクールが開催され、また市内の旧市街は中世の市場や様々な催しで賑わう。
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ:なずな
「本格的な夏の訪れを告げるお祭りです。ヨーロッパで古くから伝えられてきた、太陽への信仰をあらわす夏至祭が、火と結びついた行事といわれます。
聖ヨハネ祭の前夜には魔女や、死霊、生霊などが跋扈すると言われていて、そういうものを払う目的もあるのかもしれません」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | スペイン海外C/ Bailén, 20 - 1º (Casa de la Festa) Alicante-Alacant (Comunidad Valenciana) |
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会場 | Alicante Casa de la Festa |
開催日時 | 2015年06月19日~2015年06月29日 00:00~00:00 |
料金 | |
TEL/FAX | / |
参考URL | http://www.hogueras.org/ |
ドレスコード | |
アクセス | |
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運営元 |
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