アヴェス・ヤポニカエ2――紙に描いた標本
05.26[火]~08.30[日] / 東京都 / JPタワー学術文化ミュージアム インターメディアテク
冷徹なる科学者の視点!? かつての日本画家による鳥の姿。
2015/08/05(公開:2015/05/25)
東京のJPタワー学術文化ミュージアムで開催される展示イベント「アヴェス・ヤポニカエ2――紙に描いた標本」。
河辺華挙が明治時代に描いた日本画をテーマとして、日本画家鳥を見つめた視線を再現しようという展示。日本画に描かれている鳥には、例えば「松に鶴」「月に雁」といった半ば模式化された図像の印象がある。
しかし、日本画家たちは空想上のテンプレートを描くことに執心してわけではなく、この巻物は粉本、つまりリアルな鳥を描くための精密資料であり、研究標本とも言える。
実物を前にして観察し写生し、それができないのであれば手本を写すことで、より写実的であろうとした絵師の姿を示している。
生体の姿形を再現するためのポーズ集までも描かれた粉本は、現代のアニメーションにおける設定資料集と同じ役割、同じ内容を持っているといえる。
今回のイベントでは、キジとオシドリを中心に展示をおこなう。
キジの複雑な模様や、オシドリの羽毛の重なりを捉えることは容易ではないが、日本画家におる精密描画と観察眼は、科学者的視点での冷徹な目と何ら変わるところがない。
日本画家は観察者、博物画家たり得る資質を十分に持っていたのである。
休館日:月曜日 ( 月曜日が祝日の場合は翌日休館 )、年末年始、その他館が定める日
開館時間:11:00~18:00(木・金は 20:00 まで)入館は閉館時間の 30 分前まで
(2015/5/17 時点の情報)
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ:せり
「かなりリアルな鳥の姿。体毛や目などもすごく上手く描かれています。
鳥の目って何を考えているかわからない雰囲気を醸し出していますね。
他者の感情などわからないといえばわからないのですが……」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー2・3階 |
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会場 | JPタワー学術文化ミュージアム インターメディアテク |
開催日時 | 2015年05月26日~2015年08月30日 00:00~00:00 |
料金 | |
TEL/FAX | / |
参考URL | http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0070 |
ドレスコード | |
アクセス | JR東京駅丸ノ内南口から徒歩1分/丸ノ内線東京駅地下道より直結 |
駐車場 | |
運営元 | 東京大学総合研究博物館 |
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