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東京のBLUM & POE 東京で開催される展示イベント『リチャード・プリンス「New Portraits」』。

BLUM & POE 東京で、4月3日 (金)からリチャード・プリンス「New Portraits」展を開催する。
このイベントは、BLUM & POE 東京でも初めてであり、日本国内では約20年ぶりの作家の展覧会となる。

リチャード・プリンスは1970年代半ばから、マスメディアや広告より掘り起こしてきた既存のイメージを流用した作家の草分け的存在ということで、原作者や原所有者といった概念を覆し、その定義を書き換えてきた。
今回約20点の展示を予定している「New Portraits」シリーズでも、インスタグラムというソーシャルメディアの中で、今までプリンスが実践してきた美術的手法を更新つつ、写真という媒体の探求を継続している。

今回の作品は、作者がインスタグラム上のユーザーをアカウントからアカウントへ飛び回って、 投稿に目を通し、その膨大な書き込みに目を通し、集め、コメントを加え、作品化まで昇華させている。
こうしたプロセスで捕えられたイメージはメディア自体の産物であるようにも見える。
ポートレイトの群はイメージを伝達するための巨大な流れの一部となり、ユーザーたちの自己顕示欲と窃視的な欲求はそこから削ぎ落とされていく。

脈絡を欠いている言葉、ジョーク 、引用、矛盾語法、絵文字などが用いられたプリンスのコメントは、作品が示すポートレイトの新たな方向性において、プリンスが原作者であることを宣言している。


◆リチャード・プリンス
1949年パナマ運河地帯生まれ。
現在はニューヨークを拠点に活動。
これまでに数多くの主要な美術館にて個展を開催。

主な展示
国立現代美術センター (1988年・フランス、グルノーブル)
ホイットニー美術館 (1992年・ニューヨーク)
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館 (1993年・オランダ、ロッテルダム)
サンフランシスコ近代美術館 (1993年)
グッゲンハイム美術館 (2007年、ニューヨーク)
サーペンタイン・ギャラリー (2008年・ロンドン)
クンストハウス・ブレゲンツ (2014年・オーストリア)
など。
サンパウロ・ビエンナーレ (1983年)、ホイットニー・ビエンナーレ (1985年、2004年)、ヴェネチア・ビエンナーレ (1988年、2003年)といった国際展にも多数参加している。

（2015/3/30　時点の情報）

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Comment紹介者コメント

イベニアスタッフ：せり
「インスタグラム上のユーザーをアカウントからアカウントへ飛び回って、 投稿に目を通し、その膨大な書き込みに目を通し、集め、コメントを加え、作品化まで……様々な概念が融合していく。
他者の投稿に介入していくという発想もすごいですね。
通常ならあり得ない領域に足を踏み込み、最後に自分の作品としていく過程。

考えれば考える程……凄いです」

※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。

住所	東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 5F
会場	BLUM & POE 東京
開催日時	2015年04月03日～2015年05月30日 00:00～00:00
料金
TEL／FAX	/
MAIL
参考URL	http://blumandpoe.com/exhibitions/richard-prince?lang=ja#press
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