『クローゼットとマットレス』スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展
09.04[水]~11.30[土] / 東京都 / メゾンエルメス
≪密かな記憶を呼び起こす≫
2013/08/31(公開:2013/08/31)
東京・銀座のエルメスの旗艦店であるメゾンエルメスのギャラリーで行われる展覧会イベント
「クローゼットとマットレス」 スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展The wardrobe and the mattress by Smiljan Radic and Marcela Correa
エルメス財団が「クローゼットとマットレス」展を行う。スミルハン・ラディックは、1965年、チリ・サンティアゴ出身の芸術家で、サンティアゴを中心に活動している。革新的な動きがあるチリ現代建築業界においても、特に注目されている建築家である。素材、環境が生かされた建築を手掛けている。また、1963年、同じくサンティアゴ生まれのマルセラ・コレアと共同で、彫刻、映像作品も制作している。
それらの作品は、ふらりと街にやってきて、またどこかに行ってしまうサーカス団のテントのように、シンプルで、痕跡が残らない仮設建造物、束の間の隠れ家など、変わりゆく環境と人間の営みに対する哲学的な考察を提案している。
今回のイベントでは、クローゼットとマットレスという二つの家具を題材にしている。我々の記憶が追っている領域を象徴的に表現する作品が展示される。クローゼットの中には、私たちが持っているものだけでなく、過去、思い出など目に見えないものも詰まっている。扉の中にある洋服は、持ち主の身体の一部であり、持ち主の記憶を持っている。また、マットレスは、そこに横たわる人を優しく受け止め、眠る人が夢にいざなわれる。無防備な優しさが身体を記憶する。
主たる我々を外界から守ろうと巨大化したクローゼット、記憶を取り出し形にしたようなマットレスの彫刻。それらの謎に満ちた組み合わせは、異質さと、忘れていた記憶を呼び起こす。そして見えなかったものが突如見えてくるような瞬間を連想させる。
ラディックとコレアは、今の現実を作っている時間を、クローゼットとマットレスという2つの家具を変化させて、我々の前に取り出す。インスタレーションに加えて、街の中にある脆弱な建築「Fragile Construction」の写真も展示される。まるで小さいころ作った隠れ家のような、質素だが親密な空間。また、常に変化していく儚い構造体。どちらも記憶の領域を取り戻させてくれる。
2013年9月4日(水)~ 11月30日(土)
月~土曜 11:00~20:00 (最終入場19:30)
日曜 11:00~19:00 (最終入場18:30)
※会期中無休
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Comment紹介者コメント
イベニアスタッフ:なずな
「銀座のエルメスの中にあるギャラリーで行われる展覧会イベントです。クローゼットと、マットレス(玄関ではなく、ベッド)をテーマにした面白いものです。身近なものだけに、いろんな記憶や、感覚が詰まっているもの。果たしてどんな作品なのでしょうか」
※あくまでイベニアスタッフの個人的な追記・意見・感想です。
住所 | 東京都中央区銀座5-4-1 |
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会場 | メゾンエルメス |
開催日時 | 2013年09月04日~2013年11月30日 00:00~00:00 |
料金 | 入場無料 |
TEL/FAX | / |
参考URL | http://www.art-it.asia/u/maisonhermes/F8mYbsUG2d7noQRpT6rz |
ドレスコード | |
アクセス | ・東京メトロ 銀座駅B7出口 ・JR有楽町駅 銀座口 |
駐車場 | |
運営元 |
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