子どもの頃と変わらぬ情熱でUFOを追い続けている大人がいる。
UFO&オカルト好きの熱は今夜も冷めない――。
渋谷・東京カルチャーカルチャーでYoutube Live番組『UFO千夜一夜』のリアルイベント『UFO千夜一夜~UFOオカルト異次元祭り!』が開催された。
イベントには『UFO千夜一夜』の出演者でありUFO研究家の竹本良氏、そして同じく『UFO千夜一夜』出演者で科学者のサルヒコ氏。そして、来年公開予定のUFOドキュメント映画『GATE』を撮影した映画映像監督・小路谷秀樹氏、UFOにも精通するルポライターの一銀海生氏の4名が登壇。
日本のみならず世界中の最新UFO動画や写真、まだ知られていない情報を披露し、UFOファンも喜ぶ熱いイベントとなった。
◇世界のUFOを紹介
写真&動画が盛りだくさんの同イベント。前半では、竹本氏が動画をもとに最新のUFO情報を紹介した。
トールホワイトと呼ばれる2mを越える宇宙人の最新動画や、KGBが撮影した性器がなく男女が不明のリトルグレイ、健康診断で視力検査を行っているグレイの写真などを公開し、会場は盛り上がった。
科学者のサルヒコ氏は世界中で目撃されたUFO動画を解説。エリア51内で撮影されたふわふわと浮遊する青い光や、巨大なレンズ雲からたくさんのUFOが飛び出す動画、NYの街中で撮られた黒い飛行物体などを紹介した。
どれも真偽は不明であるが本物だったら恐ろしい。でも夢がある。そんな動画が勢ぞろいだ。また、この動画を紹介していたサルヒコ氏は未だにUFOを目撃したことがないそう。UFOには見たことない人でもはまってしまう魅力があるようだ。
◇日航機墜落事故とUFOとの関係
イベント後半には、動画や写真だけでなくUFOにまつわる話も披露。サルヒコ氏は日航機墜落事故とUFOとの関連について話す。
2017年に発売された青山透子さんの著書『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』(河出書房新社)をもとに、サルヒコ氏らは日航機墜落寸前に赤い飛行機や楕円形の物体を見たという目撃談についてトークする。竹本氏も墜落時に垂直尾翼に激突したのはUFOではないかとい持論を展開。イベントは大いに盛り上がった。
アメリカでは、現在エアラインへのUFOリスクが議論されているそう。航空機事故とUFOとの関係性が暴かれる日も近いかもしれない。
また、竹本氏と小路谷氏によるUFOの定義を巡ってのバトルも勃発! UFOは「ジグザグ運動ができる」「瞬間移動ができる」「マッハ10以上のスピードが出る」という竹本氏に対して、「本物や嘘だと簡単に断定するのはいけない!」と小路谷氏は反論。白熱のバトルは最後まで続いた。
◇UFOを愛する登壇者にインタビュー
最後に出演者のみなさんにもお話を聞いてみた。
<サルヒコ氏>
――サルヒコ氏はこれまでUFOを見たことはないそうですが、そんなサルヒコ氏が思うUFOの魅力を教えてください。
竹本さんはテレビやラジオにたくさん呼ばれますが、スタッフも「宇宙人の話を聞きたいです」って軽い気持ちでオファーをするんです。でも、竹本さんがUFOについて話し出すと「えっ、そんなことになってるんですか!」ってスタッフも顔色が変わるんですよ。
UFOは意外と生易しいものじゃないですし、竹本さんもガチなUFO研究科ですから奥が深いんですよね(笑)
小路谷監督は映画『GATE』で、UFOは人間の内面を映し出す鏡のようになっていると話していて、いろんな人がいろんな切り口でUFOに取り組んでいるのはおもしろいなと思います。UFOの動画そのものよりもそれを撮っている人に魅力を感じますね。
――UFO好きな方に何かメッセージをお願いします。
最近は、UFO好きな方だけでなく、これまでUFOに興味のなかった人がUFOの動画を撮ってアップする時代になってるんですよね。なので、もしかしたらUFOかもというものを撮影したらYouTubeにアップしてもいいですし、ぜひ『UFO千夜一夜』にも情報をいただけると嬉しいですね。
<一銀海生氏>
――ホラー関連の取材も多い一銀さんですが、UFO好きな方に一言どうぞ。
ホラーだけではなく、UFOも大好きで『UFO千夜一夜』でMCをしたこともあります。これまで幽霊だと思っていたものを宇宙人に置き換えて考えても、また違う世界が広がっておもしろいのかもしれないです。心霊をきっかけにUFOに興味を持つのもいいですね。
カルカルの横山店長もどんどんUFOイベントを行いたいと言っているので、店長のためにもどんどん成功させていきたいなと思います(笑)
<竹本良氏・小路谷秀樹氏>
――今回のイベント出演のきっかけは?
竹本 前回、海生さん(一銀氏)がカルカルで怖い話のイベントをしました。その時に我々も呼ばれて横山店長にお会いし、店長からUFOイベントを行ったらどうかと提案いただいたのがきっかけです。
――小路谷監督の来年公開映画『GATE』について教えてください。
小路谷 撮影中に、UFO遭遇だけではない不可思議なことがたくさん起こったんですよ。そこで得た感動は素晴らしいですし、神々しいですよね。やはりその場に行ってみないとわからない感覚です。
『GATE』はその場に行って、自分も体験したくなる映画になると思います。あとは、映画を見終わった後に「あれは絶対インチキだよな」とか、「あれ本物だよな」と議論できるような、ずっと語れるような映画になると思います。
――まだ、UFO見たことない方に伝えたいことはありますか?
竹本 まだUFOを見てない人は、忙しくて空を見る機会がない方じゃないでしょうか。会社や学校に行く時に寄り道しない人だと思うんですね。
僕もそういう人間だったんですけど、やはり寄り道しないとおもしろい世界は見えないです。寄り道なき人生は非常に効率的ですけど、意外と寂しい人生かもしれない。ですから、寄り道をして空を見れば、UFOは見つけられると僕は考えているんです。
小路谷 見たいという気持ちがちょっとでもあるなら、その気持ちを大事にしてほしい。やっぱり現実に引き込まれると、そういうものを見る人はまずいんじゃないか……など、いろんなフィルターがあると思うんですよ。そういうのを全部外して、UFOを見た時に、否定せず受け入れられるバケツのような大いなる器を持つべきですね。
――UFOファンに向けてもメッセージをお願いします。
竹本 世界では宇宙人について真剣に考えています。ですから、日本だけが取り残されないようにしたいですね。僕もなるべく知識人とか、政治家とか、文化人とか、いわゆる有識者という人たちに積極的に接触してUFOや宇宙人について議論していきたいと思ってます。ですから、みなさんもこの時代にしかないUFOの動きに着目して、UFOをエンジョイしてほしいですね。
小路谷 UFOと向き合うことができれば豊かな気持ちになって、生活自体も豊かになります。UFOは非常に信じやすく危ういとこともります、そこにちゃんと向き合っていけば自分が変わります。
大盛況に終わったカルカル初のUFOイベント。UFOを信じるか信じないかはさまざまな意見がある。しかし、最初から否定するのではなく一度はUFOを信じる方向に心を開いてみてはいかがだろう。
まだ見ぬ宇宙に夢をはせるのも決して悪くはないだろうし、空を見ながら過ごす生活もきっと良いものに違いない。
(舟崎泉美/イベニア)