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鳥たちの“一瞬の美しさ”を表現した「鳥物語トリストーリー展」

アイコン鳥の魅力あふれる展覧会

2018/05/29(公開:2018/05/28)
 「鳥は人に対して、こんなにも愛くるしい表情を見せてくれるのか」

-そう感じさせてくれるのが、2018年5月25日(土)から名古屋市新栄町で開催されている「鳥物語トリストーリー展」だ。今回は開催初日に足を運び、同イベントの魅力をじっくりと探ってみた。

■「鳥物語トリストーリー展」とは?



「鳥物語トリストーリー展」は、日常に溢れる鳥たちの“一瞬の美しさ”を表現した写真・物販展。

イベントを主催している株式会社BACONの渡邊さんによれば、名古屋での開催は今回が初めて。前回の浅草展は大盛況の中幕を閉じたそう。

会場内にはスズメやオウム、インコ、カラスなどの写真が並んでいる他に、山奥へ行かないとお目にかかれないような珍しい鳥の姿も展示されており、鳥マニアも大満足できる内容となっている。

また同展は写真を楽しむだけでなく、クリエイターたちによる鳥をモチーフにしたハンドメイドグッズが購入できるのも大きな魅力だ。

■色鮮やかな鳥写真

会場となるのは、名古屋市新栄町から徒歩10分ほどの距離にある「TODAYS GALLERY STUDIO NAGOYA」。


会場に入って目に飛び込んできたのは、大型プロジェクターによって映し出された美しき鳥たちの動画だった。動画内から時折聞こえるリズミカルな鳥たちの歌声に、来場客も思わず笑顔に。

「鳥の写真は、犬や猫よりも小物を活かしたものが多いところが見どころです」と語るスタッフ・渡邊さんの言葉通り、会場内には鳥たちがミニチュア雑貨とコラボレーションしている写真が豊富に展示されていた。





中でも文鳥の愛くるしさを映し出したBECK BOOKさんの写真はやわらかい雰囲気を醸し出しており、鳥写真とイラストを融合させた作品はユニークな印象を与える。




パステル調でまとめられた優しげな作品たちを見ていると、思わず頬が緩んでしまうはず。

tokyoShioriさんが撮影された水浴びならぬ、「鳥ゆ(鳥湯)」姿も必見だ。中には先頭のようなお手製のれんが映った写真も。



元ハムスター飼いだったtokyoshioriさんは2012年にコザクラインコのしおりちゃんのお迎えしたことがきっかけで、鳥の世界に魅了されていったそう。羽の美しさをうまくとらえた写真からは、tokyoshioriさんの鳥愛も感じられる。 

色彩豊かな展示作品の中で異彩を放っていたのが、AI ICHIKAWAさんのモノクロ写真。



モデルとなっているのは、AI ICHKAWAさん宅で育てられているコザクラインコのチコちゃんとヨウムのちーちゃん。インコ歴39年を活かした写真からは鳥たちが持っているかっこよさも伝わってくる。

さらに会場内には、人がひとり通り抜けられるほどの通り道が。通り道の中では、風間重美さんの愛鳥が鮮やかな被毛を惜しみなく披露してくれていた。







鳥は犬や猫よりも懐かないのではないかと思われる方も多いだろう。そんな方にこそ、ここで映し出されている人間と鳥との絆をチェックしてみて欲しい。

■鳥たちの野性味を堪能

家庭で飼育されている鳥たちの写真とは一風異なり、野鳥ならではの野性味を感じさせてくれたのが、北海道で高山俊春さんが撮影された写真の数々だ。



バードウォッチングやフライフィッシングなどを通じ、北海道の自然に親しんでいる高山さんは2年前から野鳥に惹かれていったのだそう。





そのため、作品内ではシマエナガやワシなどといった珍しい野鳥の自然な姿を臨場感たっぷりに映し出している。

スズメにスポットを当てたBiggate4444さんの作品も必見だ。インスタグラム上で毎朝1枚ずつ動物のかわいい瞬間を投稿しているBiggate4444さんは、書籍『日本すずめ散歩』の制作にも関わっていたそう。仲間と遊んだり、梅の木でくつろいだりするスズメたちの無邪気な姿は来場者の心を温かくしてくれる。



野鳥は普段触れ合う機会がないため、遠い存在のように感じられてしまう。だからこそ、ファインダー越しに映し出された、自然体な彼らの姿を楽しんでみてほしい。

 ■クリエイター渾身の鳥グッズに胸キュン

 写真をたっぷりと堪能した後は、クリエイターたちの鳥愛が伝わってくる物販コーナーへ。



所せましと並べられた鳥グッズの中でも特に存在感を示していたのが、キュートなぬいぐるみの数々だ。





ぬいぐるみのラインナップは幅広く、ペンギンやフクロウ、インコといったおなじみの鳥だけでなく、ハシビロコウなどの珍しい鳥も取り揃えられていた。
 
ユニークだったのが、鳥とスイーツをコラボレーションさせた「ことりはうす」さんの作品。コロネ化したインコのストラップは、眺めるたびに微笑ましくなる。



 chokobisketさんのキュートなあみぐるみマスコットも販売されていた。コンパクトなあみぐるみはマスコットはカラーバリュエーションも豊富なので、自分好みの鳥が見つけやすいだろう。なお、chokobisketさんのコーナーには鉛筆のみで描いた鳥のイラストも販売されていたので、そちらのリアル感もチェックしてみてほしい。





■愛鳥へのプレゼントを探そう

おうちで鳥を飼っている方は愛鳥へのプレゼントを探すのもよさそうだ。中でもおすすめは、愛鳥の年齢や種類によってタイプが選べる「バードテント」。



三角型と筒型が用意されており、入口が2つ設けられているタイプもある。特徴として、三角型のほうは老鳥にも優しく、鳥が乗ってもつぶれにくい構造となっており、筒型は体をすっぽりと包みこめるようになっている。近くにはバードテントの中に敷けるクッションも販売されているので、糞の掃除も楽に行えるだろう。



愛鳥とさらなるスキンシップを図りたい方は、鳥用のおもちゃも購入してみよう。カラフルなアクリルビーズを使用して作られたおもちゃは揺らして遊べるため、愛鳥も満足してくれるはずだ。



同展は鳥のかわいさを知れるだけでなく、鳥はどんな動物なのかということも教えてくれる。

「私自身も今回の企画を通じて鳥がこんなにも人に懐くことを知りました」と語る渡邊さんの言葉に筆者も深く共感した。



奥深い鳥の世界を見せてくれる「鳥物語 トリストーリー展」は、今まで持っていた鳥へのイメージがガラリと変えてくれることだろう。

古川諭香/イベニア

【鳥物語 トリストーリー展 名古屋】

◆日時
2018年5月26日(土)~2018年6月10日(日)
11:00~18:00

◆休館日
毎週月曜日
 
◆場所
TODAYS GALLERY STUDIO NAGOYA
愛知県名古屋市中区新栄1-17-12

 ◆料金
500円

 ◆主催
株式会社BACON
 
◆URL
http://tgs.jp.net/event/toristory































 

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