新宿 コニカミノルタプラザ
タカノビル1階入り口にて
最近何かと話題の「深海」。NHKのドキュメンタリーが放送されたり、色んな所で企画展が行われていますね。今回はコニカミノルタプラザで行われている『超・深海展』に行ってきました。このイベントは2つのコナーから成っています。
「Learning Zone」‘超・深海の魅力’
JAMSTEC協力で提供された「しんかい 6500」の10分の1模型、深海やそこに生きる生物の映像・写真パネル。様々な深海生物の標本や、マッコウクジラの鳴音を視聴出来るコーナーも。広く‘深海について学ぶ’ことの出来るコーナーです。
・ クジラの鳴き声はヘッドフォンで聞くこともあり、臨場感満点!かちかちというクリック音なのですが、本当に広い海の中に潜って聞いているみたいでした。
・深海生物の標本は結構小さいのですが、ルーペもあるのでじっくり見ることが出来ます。小さなエビみたいなものや、煮干しのような小魚まで、様々な標本が展示されています。標本なのでリアルなのは当たり前なのですが、小さい子が「ママ!これ生きてるのー!?」という位、リアルです(笑)
・何と言っても見どころは映像!3か所のモニターで、「しんかい 6500」や、深海の生物たちの映像が見られます。どれも3~10分くらい。しかし、椅子があるのは一か所のみ・・・。ちょっと身体がしんどかったです。そこまで広い会場ではないし、人が多いと動けなくなってしまうので仕方ないですかね。ただ、そんなことも忘れるくらいの映像が見られました。「なんでこんな形をしているんだオマエは!!」と、突っ込まずにいられない不思議な生き物たち。貴重な映像に目が釘付けです!
「Feeling Zone」‘海底散歩’
このイベントのメインとも言えるコーナー。展示室の中は真っ暗。その暗闇の中を、自分がもった懐中電灯の明かりを頼りに進みます。青い光がゆらゆらして、本当に海の底のよう。“海底散歩”を疑似体験出来ます。そして、光を当てると様々な深海生物の写真が浮かび上がる、という展示です。深海探査船がライトで生物を見つける感覚を味わえます。ちょっと怖いドキドキ感、どんな生き物がいるんだろうというワクワク感。真っ暗な中の写真展なんて、今まで見たことありません!自分で探して見つける、という探究心をくすぐります。暗い中で自分でライトを当てて、どんな生物かじっくり見てみるという面白いコーナーです。
人はなぜここまで‘深海’に惹きつけられるのでしょうか?それは宇宙と同じように、なかなか行けない過酷な状況の中で「生き物」たちが暮らしている、ということだと思います。そして、そこに暮らす深海の生物たちは、独自の進化を遂げ、私たちが想像も出来なかった形、生態を持っていて、知らない世界の奥深さを教えてくれます。
「なんだこれ!?」 これが深海の魅力に尽きるのではないでしょうか。
2013.07.24 文・写真 篠崎夏美