今回の特集テーマ 【最新技術を使ったイベント】
聞いたことはあるけど・・・。
最近よく聞くARに、プロジェクションマッピング。これらを使ったイベントも増えてきました。今更?と言う方もいらっしゃるかもしれません。わたくしは「ああ、あれね」というのはなんとなーく、うっすらと、ぼんやりと分かるものの、恥ずかしながら、どんなものか説明せよ、と言われるとちょっと曖昧・・・。
今回はそんな‘良く分からないけど、とりあえずすごい’最新映像技術について特集します。理系科目アレルギーの私が、分からないなりにざっくりと説明しつつ、そのすごさを存分に味わえるイベントをご紹介いたします。
これを読めば、イベントを見に行って「ARっていうのはさ・・・」とちょっと知った風を装える上、『こんなの見たことなーい!!こんなイベント知ってるなんてすごーい!』的な感じになったりするかもしれません。仕組みとか理論なんて細かいことは分からなくても、すごいことは伝わると思います。
そもそも・・・
ARとは?
Augmented Realityの略。直訳すると[増大された現実] このことから拡張現実、とも言われます。人が見たそのままの風景などに、デジタル合成などで作られた情報を付け加えて、人間の現実認識を強化する技術のことだそうです。
ざっくりすぎるまとめ:実際にはないのに‘まるでそこにあるかのように’する技術。
実際のイベントを見ていただいた方が早いと思うので、さっそくご紹介!
2013.07.24[水]~2013.08.10[土] /大阪府 /阪急うめだ本店 本店9階 祝祭広場
ミュージカル、ライオンキングのキャラクターが目の前に。アートビジョンに映し出される指示に従って、コンガ、小太鼓などを叩くと動物たちが現れます。ちょっと太鼓の○人ぽいですね・・・。1組ごとに点数が表示され、3組の合計点数がある一定以上になるとライオンキングを代表する名場面「サークルオブライフ」が見られるとのこと。
初音ミク in KNOWLEDGE CAPITAL~ミクが遊びにやってきた~2013.08.03[土]~2013.08.04[日] / 和歌山県 / 和歌山マリーナシティ
野菜(浅漬け)を口に入れると、口の中でジェットコースターが走ったり、マンモスが暴れたり、花火が上がったりします。何を言っているのか良く分からないと思いますが、食材に取り付けられた振動スピーカーを通じて、骨伝導で振動と音が口の中に広がるそうです。目の前にはディスプレイもあるので、目と口で楽しめるアトラクションです。ARというと、視覚がメインですがこういった味覚、聴覚、感覚を使うものもあるんですね。これなら野菜嫌いの子も、思わず野菜を口にしてしまうかも。
では、続いてプロジェクションマッピングについて。
プロジェクションマッピング(Projection Mapping)とは?
映写機器を使って、建物、物体、空間、自然物に映像を映し出すこと。単なる映像の投影ではなく、その対象と映像が重なることで、そのものが動いたり、光ったり、透けたり、形が変わったように見えます。「ビデオマッピング」「マッピングプロジェクション」「アーキテクチャルマッピング」「3Dマッピング」「3Dプロジェクションマッピング」「ビジュアルマッピング」などなど、様々な呼び方があります。
ざっくりすぎるまとめ:何かに映像を投影して、すごいリアルな感じにする。
プロジェクションマッピングの世界 ~デジタルアート表現の最先端~
2013.08.01[木]~2013.08.18[日] /香川県 /情報通信交流館 e-とぴあ・かがわ
日本、世界のアーティストによるプロジェクションマッピング作品が集まります。 日本でプロジェクションマッピングというと、建物への投影が多いのですが、ここでは様々なものに映像を映し出し、リアルかつ幻想的な世界が作り出されます。日本で初めてのプロジェクションマッピングの企画展ということで注目を集めています。
京都-洛中洛外図と障壁画の美 3Dプロジェクションマッピング映像
2013.10.16[水]~2013.10.17[木] / 東京都 / 東京国立博物館 本館と東洋館
特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」展に合わせて行われるイベントです。洛中洛外図屏風という平面に描かれた、400年前の京都の街並みが3Dプロジェクションマッピングによって再現されます。絵が模型などではなく、目の前に巨大かつリアルな映像として表れるというのはすごいですよね。
2013.07.16[火]~2013.08.31[土] / 神奈川県 / 横浜ランドマークプラザ
元々造船所のドックだった場所。国重要文化財に指定されています。そこの船型の石壁に映像投影を行います。横浜港開港、現代、未来の横浜のストーリーが映し出されます。自分もその世界に飛び込んでしまったかのような不思議な感覚が味わえます。臨場感はもちろん、映像が動くことでまるでジェットコースターに乗っているような疾走感もあります。
この他にもAR、プロジェクションマッピングを使ったイベントはたくさん!ぜひ一度体験してみては?
2013.07.25 文・篠崎夏美