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【楽園】夢のお菓子食べ放題、トリビア満載、お土産付、太っ腹過ぎる「大人のギンビスナイト~たべっ子どうぶつファンミーティング!」

アイコンお菓子はこんなに人を幸せにする(お腹も心もいっぱい)

2014/04/16(公開:2014/03/10)



 

たべっ子どうぶつ、しみチョココーン、アスパラガス・・・。きっとみんな一度は食べたことがある「定番のお菓子」たち。でも、そんな有名なお菓子をどこの会社が作っているか知ってる?・・・正直、私も知らなかった。

それは‘ギンビス’さん。こんなにメジャーなお菓子を作っているのに「いまいち地味(失礼)なギンビスをどーにかして!」というオファーに対して、各界からお菓子好き達が立ち上がった!?色んなギンビス豆知識やおバカプレゼンを、ギンビスのお菓子と楽しもう、というイベント。




ここは天国!?ずらりと並んだお菓子!!

会場に入ると目に飛び込んでくるのは、カウンターに並べられたお菓子、お菓子、お菓子!
しかも、これが全部食べ放題!大事なことなのでもう一度言う。これが全部食べ放題!! 

品プ○のバイキングと同じか、それ以上にテンションが上がる。うひゃー♪

 
圧巻の眺め。 これを(食べられるだけ)全部、あなたの好きにしていいのよ♡


       
見たことないお菓子がいっぱいでワクワク!新作だって食べ放題。

 
       
この日の一番人気はラスクとのこと。もちろん、甘いお菓子だけではなく、塩味、チーズ味、枝豆味などもあって、ビールも進む!ちなみに、アスパラガスビスケットには、特にスー●ードライが合うらしい。


一体何種類あるのか、スタッフさんや、ギンビスの社員さんに聞いてみたが「正確には分からないけど‘たくさん’」ということだった。とにかく持ってこれるだけ持ってきた感じらしい。数えてみたところ20種類くらいあった。こんなに沢山の種類のお菓子を食べるのは生まれて初めてかも!一度はやってみたかった、夢のお菓子食べ放題が実現。へへっ、大人ってやつはサイコーだぜ!しかも、珍しいお菓子や、新作まであり、これだけでも「来てよかった・・・」と思える。




超・レアなお菓子、グッズたち。

食べられないけれど、貴重なものもあった。今までのコラボ商品や、グッズなどが展示されている。

      
イラストがカワイイ!豪華な箱入り。ブランドとコラボしたオシャレな物や、空手大会とのコラボも。


      
 トートバックもカワイイ、欲しい!たべっ子どうぶつのネックレスとリング。これもカワイイ! 





レアすぎる&デカすぎるマスコットキャラクター、
アスパラ君。


な、長い・・・。

ギンビスのマスコット、アスパラくんは同社の製品「アスパラガスビスケット」のゆるキャラ。なんと身長は2m以上。威圧感ハンパない。一緒に写真を撮ると、かなりの確率で写真に入りきらない。一般のお客様の前に出るのは、1年に3日くらいという、マスコットとは思えないレアさ。普段は展示会などで業界の人たちの前には出ているらしい。広い会場でも目立つのが取り柄とのこと。

黒いツブツブはゴマで、触るとムニムニしている。しかし、取れかかっているものもあるので触らないように。腕の付け根が超リアルだが、あまりそこにも触らないように。中身が出ちゃうからね!  


     

あまりの大きさで、一部のお客さんはアスパラ君に遮られてステージが見えない・・・。そこで会場後方に移動。東京カルチャーカルチャーはかなり天井が高いので良かったね、と思っていたら、今度は非常灯に頭をぶつける事態に!!






<出演者>左から
・司会:北村ヂン氏(ライター&イラストレーター。 「デイリーポータルZ」など)
・ヨシナガ氏(「僕の見た秩序。」、「ピース!やさしっ子どうぶつ」など)
・高橋健一氏(お笑いコンビ・キングオブコメディ)
・ギンビスの社員さんたち(開発担当、マーケティング担当)




知られざる「ギンビス」の秘密が次々と明らかに・・・




今回のイベント「大人のギンビスナイト 」はギンビスという会社の歴史を知り、味を知り、更に盛り上げるという目的。さらには、ギンビスからの大人になっても、もっとお菓子を食べてね、というメッセージも込められている。


ギンビスの歴史をビスケットの製造工程(材料:黎明期、混ぜる:混沌期、型で抜く:転換期、焼く:成長期)に例えて様々な製品と合わせて紹介したり、たべっ子どうぶつの35年の進化を辿ったり、さまざまなトリビアがあったりと、興味深い情報ばかり。しかも、そんな楽しいうんちくを、お菓子を食べながら笑って見られる贅沢さよ・・・。

駄菓子に造詣が深い、キングオブコメディ・高橋さんの適切、かつ鋭いコメントもあり、スライドごとに場内は爆笑。そして、高橋さんはもちろんのこと、ギンビスの社員さんたちのトークスキルに感心。本当に一般の社員か?と思うほど、うまいことを言う。そして、スライドのこだわりっぷりに驚いた。

例えば、これ。


たべっ子どうぶつの進化を図にしたもの。・・・すごい。
残念ながら、今や絶滅してしまった種もある。


創業は昭和5年(1930年)という老舗、ギンビス。元々は宮本製菓という名前で、カステラなどを製造販売していた。リヤカーにカステラを積んで、錦糸町から銀座まで売りに行っていた時代もあるそう。「ギンビス」という名前は、銀座で「銀座ベーカリー」というレストランを始めたことがもとになっているらしい。「ギンビスコ」というビスケットも発売され、その後社名が現在の「ギンビス」になった。


ちなみに、会社のロゴマークは創業者が飼っていた(!)クマのコロちゃん。大きくなりすぎて、飼うことが難しくなり、成田山の動物園に寄贈されたとのこと。

       
【左】昔のコロちゃん。なんかどこかで見たような・・・。【右】現在のコロちゃん。社章もこのデザイン。




『いつまでも あると思うな 親と菓子』 (By ギンビス社員)

今回のイベントでは、これまでに発売された様々なお菓子も紹介された。だが、会社の歴史が長いので、商品はもちろんレシピすら残っていない、社員も知らない‘幻のお菓子’もあるのではないか、ということだった。

ちなみに、何十年も保管されたお菓子がどうなるかと言うと、まるで布団圧縮袋のように袋がペッタンコになるらしい。その中のお菓子がどうなっているかは、怖すぎてあまり想像したくない。最近では長期保存(未開封で5年)が出来て、非常時の携帯食にも便利な「たべっ子どうぶつ厚焼きビスケット 保存缶」なども出ている。


ギンビスでは一年に30個くらい新商品が発売され、その中で残るのは数種類だそう。先ほど出てきた進化図でも分かるが、お菓子は弱肉強食の世界。生き残るのは大変だ。業界各社も合わせると1000個もの新商品が出され、数年経後に残るのは1個とも言われるくらい、入れ替わりが激しいものらしい。

ギンビスの方からは『見つけたら即買うべき 。‘いつまでも あると思うな 親と菓子’』という金言も飛び出した。心に沁みるぜ・・・。  





イベント限定!スペシャルなお菓子を試食!!

現在では販売されていない「たべっ子どうぶつのり味」。また食べたい!という要望が多いらしいが、残念ながら再発売予定はないとのこと・・・。しかし、ギンビスさんが代用レシピを紹介してくれた。作り方は簡単、プレーンなたべっ子どうぶつの袋に青のりを入れて、シャカシャカするだけ!It's Easy!!今回は特別に青のりを用意してもらい、たべっ子どうぶつにかけて試食できることに。

また、gooランキングの『たべっ子どうぶつ」にこんな味があったらいいなランキング』で一位になった、イチゴ味のたべっ子どうぶつも登場した。他にも発売前の新商品も並べられ、会場はさらに盛り上がる。


       
高橋さん「イチゴの味がリアル!」新商品のクラッカーも惜しみなく、ドサドサ投入!!最高にビールに合う。


        
たべっ子どうぶつwith青のり。牛さんが緑の牧場にいるみたい♪ イチゴ味は採算度外視で本物の苺を使用。香り、味ともに溢れるイチゴ感。ジューシー。 これは定番化 して欲しい!
                        


              
他のお菓子も少なくなると、どんどん追加される。 お菓子が沢山並んだ景色は、何度見ても幸せな気分・・・☆




ギンビスをもっと盛り上げよう!プレゼン

真面目なものからおバカなものまで!?ギンビスをさらに発展させるための、色々な方法をヨシナガさんと、北村ヂンさんがプレゼン。

         
【ヨシナガさん】プレゼンの一部

「しにっ子どうぶつ」について、ギンビス、ねとらぼ(ITmedia)を巻き込んでの大騒動(?)についても言及。ギンビスさんは、懐が深いぜ。LINEのスタンプはぜひとも欲しい!



       
【北村ヂンさん】「たべっ子将軍」            「たべっ子総理」 

たべっ子どうぶつは英単語(生き物限定)を覚えられる。それを発展させたもの。なぜローマ字なのか?という疑問はあるものの、これは良いアイディアかもしれない。年号(在任期間とか)もあれば受験生にとっては嬉しい。


            
【北村ヂンさん】「たべっ子ゆるキャラ」

ここでも群馬推しの北村さん。左のぐんまちゃんの他に、なぜかもんじゃ焼きをモチーフにしたゆるすぎる「
もじゃろー」まで紹介していたのだが、これがかなりカオスなキャラで衝撃を受けた。眼が暗黒・・・!(詳しくは検索してみてください)右のふなっしーはヘタ(?)がすぐ折れそう。手も折れそう。




斬新すぎる!?新しいお菓子の食べ方を提案。

ギンビスでは色々なお菓子の食べ方も提案している。このコーナーは、実際にギンビスのお菓子に‘ちょい足し’して、少し違った味わい方をしてみるというもの。


          
◆チーズピザ×ミニたべっ子どうぶつ メープルバター味     
ピザの上にたべっ子どうぶつを載せる(というか上からばらまく)だけ。ワインに合いそう、とのこと。 

◆ご飯×焼き枝豆
コロンとした丸いスナック。豆ごはんのような見た目。少しふやかしても美味しいらしい。お茶漬けにしても良さそうだ。                                      

右の写真、ギンビス社員さんの「美味しい自信はあるけど、どうでしょうか・・・」と言いたげな、やや緊張気味に高橋さんを見る視線にキュン。


          

◆アスパラガスビスケット×クリームチーズ
社員さん自ら、アスパラガスをポキポキ折って、クリームチーズと合わせてこねこね。ボール状にしたら出来上がり。時間を置くことでしっとりした食感になる。奥様、ちょっとしたパーティーにいかがでしょうか。





時代を先取りしすぎた!?幻のお菓子たち

社内でのテーマが「チャレンジ!」だった時期もあるそうで、ギンビスは色々とチャレンジングな商品を世に送り出している。

      

左の「トンパ」は、中国の少数民族・ナシ族に伝わるトンパ文字をビスケットにプリントしたもの。現在、世界でただ一つの「生きた象形文字」だそう。なぜビスケットにプリントした・・・?さすがギンビス、他の会社はしないことをやってのける!しかし、古代文字ブームには少し早かった模様で、発売中止に・・・。それでも、第42回モンドセレクションでは金賞を受賞している。

右は日本初のマカ配合、滋養・強壮スナック「がんばらナイト」。‘夜のスナック’ということで、かなりこれまでと路線を変えた挑戦的な商品。しかし、社員の方曰く『バイヤーさんにひかれた』とのこと。切ない・・・。 





ニッチすぎる!?ギンビスクイズ!

会場では事前にクイズが配られており、その答え合わせが行われた。会社名の由来から、たべっ子どうぶつの種類まで、これまでの内容を聞いていればほぼ答えられるものばかり。

しかし、その中で超難関だったのが「たべっ子どうぶつシルエットクイズ」である。
例えばこれ。

     
ばく                          ぱんだ

牛か?犬か?と思いきや、まさかの獏。そして、「これは絶対ネコでしょ!」と思いきや、まさかのパンダ。確かにパンダは‘熊猫’だけれども!!!それから、何の動物か分かっても、英語が分からないというトラップ。バクとか、知らないよ・・・。


極めつけはこれ。



 ひょう  おおやまねこ

こんなん分かるかーい!!と盛大に突っ込みたくなる。違いが分からない!だが、よーく見ると向かって右耳の形が違うらしい。と言われても違いが分からない。同じ型を使っているのかと思いきや、全部違う型なのだそう。

社員さんはシルエットだけで、どの動物かズバズバ当てており、さすがであった。入社後、「たべっ子どうぶつシルエットテスト」とかあるんだろうか?

部長 『山田君、これは何の動物か答えてみたまえ』

新人・山田 「はい、クマです!」

部長 『ばっかもーん、シロクマだ!もう一度、最初からじゃ!』

みたいな。ギンビスの新入社員にとって、最初の試練だ(妄想です)



ちなみに、たべっ子どうぶつは全部で47種類いる。レアキャラはコアラで、たべっ子どうぶつスナック 、MINIたべっ子どうぶつ、 動物四十七士というたべっ子動物の元になった、激シブな名前のお菓子にしか入っていないらしい。そんなレアキャラを一気に3匹見られるのも、このイベントならではだ。


レアなコアラが、3匹も同時に見られるなんてラッキー☆





最後まで大盤振る舞い!!

クイズの正解が多かった人には、お菓子の詰め合わせがプレゼントされた。 

       
「世界が認めた味」という文字が素敵。        中身もぎっしり!

入場時にはたべっ子どうぶつの携帯クリーナーとシール、イベント終了後には好きなお菓子をお持ち帰り出来るという気前の良さ。

        
可愛すぎて使えないかも。               見た目もカワイイ、味もオイシイ。





結論:個人的に‘行って良かったイベント2014 ベスト3’
に確実に入ると思われる。


素晴らしいイベントだった。今回残念ながら行けなかった人は、次回があればぜひ参加していただきたい。行かなかった人は、思いっきり悔しがっていただきたい。

お菓子が食べ放題だったり、お土産がもらえる、ということもある。しかし、それ以上に社員さん、出演者、会場にいるお客様、みんなに「ギンビス」は愛されているんだな、ということが伝わってきた。みんなでお菓子をつまみながら、懐かしい思い出に浸ったり、トリビアに驚いたり、プレゼンに笑ったり。お菓子があるところには笑顔がある。笑顔があるところには幸せがある。

ギンビスは地味な会社と思っていたが、全然そんなことはない。伝統にあぐらをかかず、常に前を向いて挑戦を続けてきたアグレッシブな会社というイメージを持った。そして、攻めるだけではなく、これまでのファンも、これからのファンも包み込む優しさも持っている。

そんなギンビスと、ギンビスのお菓子が、これまで以上に好きになるイベントだった。




2014.03.10 文・写真 篠崎夏美
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