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今一番新しい、COOL JAPANコンテンツ「アニダン GRAND PRIX 」

アイコンアニメ×ダンス×コスプレ、新しいエンターティメント

2014/04/16(公開:2013/12/29)

アニソンダンスコンテスト アニダン GRAND PRIX 

舞浜アンフィシアター



アニメソング、ゲームソングなどに合わせ、コスプレ姿でダンスを行うアニダン。日本が世界に誇るアニメ文化、ダンス、コスプレが融合した、新しい形のコンテストとして初めて開催される。

 


会場は、あの世界的パフォーマンス集団、シルク・ド・ソレイユが公演を行っていた舞浜アンフィシアター。

 

審査員は、大阪芸術大学教授、ダンサー、雑誌"COSMODE"編集部、・芸能プロダクション アミューズ、カラオケメーカー LIVE DAM 第一興商、オリコン、イープラスなどかなり豪華な顔ぶれである。  


オープニングアクトは、午前中に同会場で行われていた「日本中学校ダンス部選手権 決勝戦」で優勝したチーム。

 


MCはFishboy、秋乃けい。それぞれ、「ドラゴンボール」フリーザと、「Fate」セイバーのコスプレ 。
 

ダンス・・・一口にダンスと言っても、ヒップホップ、ブレイク、ロボット、ジャズ、モダンバレエ、創作ダンス、殺陣を取り入れたものなど様々だった。レベルもプロから、数か月前に始めたという初心者まで幅広い。

コスプレ、仮装・・・音源と関係がないものでも良いということもあり、多種多様。途中で着替えがあったりと見どころ満載。小道具までかなり凝っているチームや、斬新な発想のチームなどがあり、見ていて飽きなかった。

音源・・・オリジナルのアニメソング、ゲームソング、特撮ソングなどの他、曲を自分達でつなげたり、REMIXしたものもあった。セリフや効果音が入っているチームもあった。3分間という規制があるが、最後がビシッと決まるかどうかは曲の配分にかかっていると言っても過言ではない。分かりやすく終わらないと、観客も反応が難しい。

事前に各チームの簡単な説明があったが、何のコスプレ、仮装なのか?曲名などもアナウンスしてくれると、より楽しめたのではないかと思う。時間的に難しいなら、パンフレットに記載するだけでも良い(ネタバレにはなるが・・・)

 

 
A@kreuz「進撃の巨人」


ALL DANCE CREATOR「ゲゲゲの鬼太郎」
 


.JD「キャッツアイ」
 

 
中野ビル「ドラえもん」

 

義務教育とオッサン!「ちびまるこちゃん」
 


ちゅらびすく「美少女戦士セーラームーン」
 

 
LOVE BONDS「ONE PIECE」、「プリキュア」

 

 
あにすたテニミュ同好会「テニスの王子様」

  


WEBでの会場投票。自分の気に入ったチームに投票出来るし、集計も早くて良い。結果が気になるので、上位5チームくらいを後で公開して欲しい。

 


結果発表の前に、兵庫県豊岡市のゆるキャラ玄武岩の「玄さん」登場。お姉さんが華麗なダンスを披露する傍らで盛り上げに徹していた。

 

いよいよ結果発表。審査基準は、ビジュアル:10点、エンターティメント:10点、パフォーマンス:10点、オリジナリティ:10点、スペシャリティ:10点 合計50点満点。 


コスチューム賞:あいむはんぐりー「Ib」
 


オーディエンス賞:ALL DANCE CREATOR「ゲゲゲの鬼太郎」
 


イーイノベーション賞:FULL HALF「サマーウォーズ」
 


イープラス賞:half&half「銀魂」 

 


LIVEDAM賞:Milky Way☆彡[うる星やつら」

 


アミューズ賞:ALL DANCE CREATOR「ゲゲゲの鬼太郎」
※オーディエンス賞とダブル受賞



グランプリ:NADINA「新世紀エヴァンゲリオン」、「ドラえもん」

 

審査員・ダンサーの「のりんご☆」さんの言葉が印象的だった。アニメの曲を流して踊るだけではなく、いかにそのアニメを愛し、キャラクターになりきっているか?ということを重視したそうだ。ダンスのプロや、経験者も多く、レベルが高かったが、今回の審査には「技術」という項目がない。アニメをどう解釈するか、どう表現するかが重要なのだ。同様のことを雑誌COSMODEの副編集長山本さんも仰っていた。レベルが高く「とてもこれは真似できない」というコスプレもあるが、大切なのは人に見せる方法なのだそう。

技術賞を設けないというのはかなり斬新だった。飽くまでもアニメへの愛、表現を重視したいという意図も良く分かる。しかし、個人的には「技術賞」があっても良かったのではないか、という気がする。初めてアニソンで踊った、初めてコスプレで踊ったという人達もいたし、素人目に見てもかなりすごい人達はいた。折角そうした人たちが参加してくれたのだから、今後のファンを増やすという意味でも彼らに対する評価も必要だと思う。

 


出演者全員で記念撮影

 

コスプレ、ダンス経験者ばかりが参加していると思いきや、この大会で初めてコスプレした人、また数か月前にダンスを始めた人などもいたようだ。また、アニメ、ダンス、コスプレが融合することによって、今まで興味がなかった分野を知るきっかけにもなるだろう。

少し前まで、ダンスをする人はダンスだけ、アニメ好きはアニメだけ、というような見えない仕切りがあった。だが、今ではアニメ好きな人がダンスを好きでもおかしくないし、コスプレでダンスも普通のことになってきている。アニダンはそうした時代の象徴とも言えるイベントである。今後この「アニダン」というイベントをどう成長させていくかという点にも注目したい。


 

2013.12.29 文・写真 篠崎夏美

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