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朝の時間でここまで出来る!?「エクストリーム出社×イベント」

アイコン休みが取れないなら、朝を活用すればいいのに

2014/04/16(公開:2013/12/26)

「エクストリーム出社」

出勤前の時間を活用し、観光、レジャー、スポーツを楽しむ「エクストリーム出社」が話題だ。日本エクストリーム出社協会も設立され、かなりメジャー存在になっている。台風、雪などで公共交通機関が乱れ、出社が困難を極める状態の事を指すこともあるが、ここでは朝に活動をすることを指す。

これまで早朝に様々な活動をする“朝活”はあった。しかし、朝活が勉強、キャリアアップ、自分磨きなどを目的にしているのに対して、エクストリーム出社は「限られた時間で、何を、どこまで、いかに面白く、そして華麗にやるのか?」がポイントになっている。 朝活よりも自由度が高く、何より面白いことから人気になっているようだ。

エクストリーム出社には、「他人に迷惑をかけない」、「遅刻しない」という基本的なルールしかない。居眠りしないこと、疲れて次の日休まないこと、なども‘出社ニスト’にとっては大切なルールである。 早朝から築地に行ったり、カヌーで激流下り、海水浴をしたり、温泉に入ったり、おばあちゃんに会いに行ったりと、多種多様なエクストリーム出社が行われている。

 

 

エクストリーム出社と相性が良さそうなイベント

 1人でも計画・実行出来るのが魅力のエクストリーム出社だが、朝からイベントに参加して出社する、というのも面白いのではないかと思う。前泊すればより多くのイベントが行えそうだが、今回はあくまでも当日の朝行うという想定で選んでみた。「どこまで時間を有効活用出来るか」、に加えて「どこまで面白いことが出来るか」?にも注目したい。

・展覧会・・・名画やアートに触れて、優雅なひと時。初級編。

・グルメイベント・・・朝から美味しいものでパワーチャージ。

・街コン・・・お酒も飲まない健全な出会い。盛り上がったら会社が終わってからゆっくり会えばいい。一目ぼれも一旦時間を置いて冷静に判断出来る(既に合コンは開催されているらしい)

・謎解き・・・出勤前に頭を使えば、脳は活性化、頭は柔軟に。良いアイディアが閃くかも。

・宝探し・・・謎解きに加えて、出社しながら宝を探せば一石二鳥。

・脱出ゲーム・・・脱出出来なければ遅刻=競技失格なので、真剣勝負。

・ライブフェス・・・夏のフェスは暑さとの戦い。朝の涼しい時間なら快適。テンションも上がる。

・スポーツイベント・・・観戦でも、自分で参加する大会でも良い。盛り上がるし、頭と身体がスッキリ。延長戦には注意。

・お祭り・・・夜店、ならぬ朝店もあると尚良い。朝ならより神聖な気分で楽しめるし、ついでにお参りすれば、気分も爽やか。

 

 

朝にイベントを行うメリット

参加者

・朝の時間を有効に使える

・早寝早起きの習慣がつく

・休みが取れない人も参加出来る

・週末は他の事に時間を費やせる

・身体と脳が活性化した状態で勤務開始出来る

・会社に行くのが楽しくなる(?)とりあえず家から出られれば・・・

・テンションが上がって楽しく仕事出来る(?)

・ネタになる

・‘朝活’の『意識高い系なんです、俺って』という雰囲気に対し、‘エクストリーム出社’にはほんの少しのおバカさと、エネルギッシュさがあり、好感が持てる(個人差あり)

 

運営者、会場側

・主催者も終了後、他の仕事が出来る

・野外などは照明代の節約になる(早朝は難しいか?)

・施設などの利用が少ない朝の時間帯を有効活用出来る。回転が良くなり収益増。

・話題になる

 

 

朝にイベントを行うデメリットと対応策(案)


■開始始時間が早すぎると交通手段がない
(東京の公共交通機関を24時間化にするなんて話もあったが、今となってはどうなることやら・・・)
⇒・運営側が送迎バスなどを手配する(・・・だが、金額的な問題が発生する)
  ・始発がある時間帯に開催する(・・・だが、都心から離れている人には厳しい)
 

■参加者の確保が難しい
⇒・内容を充実させる。これなら朝でも行きたい!と思わせるイベントにする
  ・料金を通常より安く設定する
  ・開催日を翌日が休みの週末などに設定する
 

■眠い(主催者も参加者も)
⇒これはもう、頑張るしかない。前日早めに就寝出来れば良いのだろうが、社会人というのはそれすらままならない。楽しく出社しているうちに目が覚めてくれれば良いし、眠い中頑張るのもエクストリーム出社の醍醐味かもしれない。

 

 

朝の時間を活かすという朝活や、「エクストリーム出社」が文化、習慣としてより定着すれば、日本全体の通勤、生活スタイルが変化し、様々な業界に影響を与えるだろう。普段イベントに行かない人、時間がなくて行けない人、イベント業界の活性化の為にも、エクストリーム出社としてのイベントの増加と発展を願う。  

何より、朝から面白いイベントで楽しく一日を始める人が増えれば、それだけで何となく世の中が良くなりそうな気がするではないか。 

 

2013.12.26 文・篠崎夏美 

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