東京・ タンバリンギャラリー
まる・みね・なつこの3人から成るユニット「きもちいいやつら」。
彼女たちはいつも楽しいことを探している。
彼女たちは愉しいことしかしないと決めている。
きもちいいやつらが最近はまったのは、映画の中のお気に入りのワンカットを見つけること。そして、憧れていたあの映画のスターになりたくて、遂には自分たちが主役の映画を作ってしまった。
その出来栄えに満足した彼女たちは、皆にお披露目をしたくなり、小さな映画祭を開くことにした。
「A WAKU WAKU CINE TRIP」
大判ポスター。3人と、3人が大好きな映画のコラージュで作られている。
大判ポスター。3人と、3人が大好きな映画のコラージュで作られている。
「CUT CUT CINEMA」
刺繍、ペン、水彩などで描かれているのは、それぞれのお気に入り映画のワンシーン。映画タイトル、シーンの時間なども書かれている。
全部で27点
刺繍は全て手縫いとのこと!一針一針に映画への愛が詰まっている。
ゆるーい「スター・ウォーズ」のイラスト
そして、ギャラリーの奥にはシアターが。
この映画館は少し変わっていて、上映中のお喋り、撮影が可能。しかも、SNSでどんどん広げてください、というもの。
この映画館は少し変わっていて、上映中のお喋り、撮影が可能。しかも、SNSでどんどん広げてください、というもの。
PHOTO Tweet&SNS OK
映画が始まった。手書き感が何とも言えない。
「ティファニーで朝食を」 オードリーが3人
「マトリックス」 とってもゆるい。ネオも3人。
この他、「サタデー・ナイト・フィーバー」、「オズの魔法使い」、「サウンド・オブ・ミュージック」、「タイタニック」、「アメリ」、「E.T.」など、一度は見たことがある名シーンが次から次へと出てくる。
少し照明が明るくてスクリーンが見えづらかったのと、少しペースが速くて全体をしっかり見られなかったのが残念。全編コラージュ風の手作りで、とても可愛らしくて、おしゃれなので、じっくり細部まで観察したかった。
「kimochi ii Photo studio」
先ほどの映画を見ていて『いいなぁ、私も映画の中に入りたい・・・』と思っていたら、そんな夢を叶えてくれるコーナーがあった。
あの映画のあのシーンに出演出来るという、フォトスタジオ。「サウンド・オブ・ミュージック」、「アメリ」、「スーパーマン」、「雨に唄えば」、「タイタニック」、「七年目の浮気」や「2001年宇宙の旅」、「ティファニーで朝食を」、「時計じかけのオレンジ」、「サタデー・ナイト・フィーバー」、「マトリックス」など、超有名なあのシーンに自分や、友達が登場出来る。
自分ひとり、友達と、きもちいいやつらと一緒、いろんな形式が選べる。
オーダーの説明も可愛い。
注文用紙。どれにしようか迷う。
友達や家族の写真で作ってプレゼントしても良いかもしれない。すごく面白いアイディアなので、WEBからのサービスなどもやってくれたら嬉しい。また、映画も素敵な仕上がりだったので、「きもちいいやつら」の代わりに、自分や友達が登場するように編集したものが作れたら良いと思う。誕生日プレゼント、結婚式の余興などに使えそう。
鑑賞者も自由に撮影したり、話したりしながら楽しめる。女3人が集まって、自分たちの面白いこと、楽しいこと、好きなことを、色々集めて作り上げた、温かみのある映画祭だった。
2013.11.29 文・写真 篠崎夏美