東京・東京国際フォーラム Aホール
<清須会議:あらすじ>
本能寺の変で、織田信長がこの世を去った。次の跡継ぎは一体誰か?後見として名乗りを上げたのは、筆頭家老・柴田勝家と、羽柴秀吉こと豊臣秀吉。
勝家は信長の三男で、しっかり者の信孝を、秀吉は次男で大うつけ者と噂されてる信雄を、それぞれ後継者として推薦する。秀吉に恨みがある信長の妹・お市様は、勝家に肩入れをする。しかし秀吉は、信長の弟・三十郎信包を味方につけて、家臣たちの心を掴んでいく・・・。
そして、清須城で開かれた清洲会議。出席したのは勝家、秀吉、そして勝家の盟友であり参謀的な役割を果たす丹羽長秀、自分の魂胆を明かさず有利な方につこうと画策する池田恒興の4名。
様々な人間の思惑が絡み合う、腹の探り合い、一進一退の頭脳戦が始まった・・・。果たして、最後に笑うのは誰か?
三谷幸喜監督の最新作映画にして、初の時代劇映画「清須会議」。会議によって、初めて歴史が動いた瞬間を描いた映画。予告を見たときから面白そうと思っていたのですが、幸運にも舞台挨拶&完成披露試写会が当たりました。
当日は台風が近付いており、生憎の悪天候
ハロウィンの飾り付けも雨に濡れている
丸の内のイルミネーションが綺麗
国際フォーラムは初めて来たのですが、座ったのが2階席ということもあり、かなり大きく感じました。ステージと花道にはレッドカーペットが敷かれていて、ステージからはタイトルが入った花道も。
そして、会場が真っ暗になり、ピンライトで明るくなったステージ端に、フジテレビの伊藤アナと、山崎アナ登場。そして、幕が上がり、三谷監督と、キャスト11名(役所さん、大泉さん、小日向さん、佐藤さん、鈴木さん、中谷さん、寺島さん、妻夫木さん、伊勢谷さん、坂東さん、剛力さん)が壇上に。これだけの出演者が勢ぞろいすると、かなり華やかです。残念ながら席が遠くて、肉眼ではあまり見えませんでしたが、さすがに女優さんは顔が小さくて、大変お綺麗。特に鈴木京花さんは、大きく背中の開いたドレスを着ていたのですが、2階席からもその美しさが分かりました。まさに、輝くような美しさ!
そして、ワイドショーなどで良く見る、キャノン砲テープ打ちで金テープが舞い、三谷監督直筆の巨大な「天下取るよ こうき」の垂れ幕が登場。舞台挨拶も初めてだったので、演じた本人による見どころのコメントなど、これから上映される映画に期待が膨らみました。
作品の詳細については、まだ公開前なのでコメントは控えますが、さすが三谷監督!という仕上がり。歴史ものだけど堅苦しくなく、ところどころに笑い、悲哀、重厚さを入れてくるバランスのとり方が上手です。映画の上映時間は2時間18分と、なかなかの大作。正直、少し疲れはしましたが、面白さの方が勝っていました。もっと歴史を知っていたら、もっと楽しめたのに、と悔しくて、帰ってから色々と調べてしまいました。
豪華な出演者を生で見られる華やかな舞台挨拶、そしてその後すぐに映画を見られる試写会、こんなに面白いとは・・・。機会があればぜひまた行ってみたいものです。
2013.10.16 文・写真 篠崎夏美