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レポート&ニュース

【ネタバレ解禁!】蒲江体験サイト「かまえにたちよる」制作秘話インタビュー

名作ゲーム「かまいたちの夜」へのオマージュ満載のサイトの制作裏側に迫る

 

大分県佐伯市蒲江をサウンドノベルで味わえるサイト「かまえにたちよる」が人気です。名作ゲーム「かまいたちの夜」を模していると話題ですが、秘密はそれだけではありません。

いったい話題のサイトはどのように生まれたのでしょうか? それぞれの結末の真相から開発秘話まで、大分合同新聞社の平子さん・青柳さん・二宮さん、グループ会社でデジタルバンク㈱の簀戸さん、大分県南部振興局の衛藤さんにリモートインタビューで制作の裏側を聞きました。



スゴいポイントは全部で6つ。サイトの公開終了が近いので、特別にネタバレ解禁でご紹介します! 

『かまえにたちよる』(2021/3/31までの公開)

期間はわずか2ヵ月、すべて手作りでの制作



■すごいポイントその1「わずか2ヵ月での制作」

2020年11月に大分県南部振興局からオンラインでの観光誘致・地域振興の公募があり、大分合同新聞社を中心とする4名でチームを結成。文章や画像で存分に蒲江をPRでき、簡単な操作で幅広い層が楽しめるという点でサウンドノベルという案を固めます。

12月頭に採用が決まりましたが、年末は新聞社が多忙な時期。通常業務を行いながらの制作作業でした。



■すごいポイントその2「すべて手作り」

シナリオも全てチームの4人で用意。実写パートでシルエットを模した全身タイツが動く(!)という案も生まれました。なおタイツの「中の人」もスタッフ自身とのこと。撮影を見た幼児がびっくりして泣きだしたハプニングもあったそう。



■すごいポイントその3「物語の展開」

※注意 物語のネタバレが含まれます。驚きを味わいたい方はプレイ後にお読みください。

ユーザーの選択によりいくつもの結末にたどり着く「かまえにたちよる」。“トゥルーエンド”の存在は明記されていますが、実は最初のABCの3選択肢から、グルメ編・アクティビティ編・島編のそれぞれにトゥルーエンドが存在するそう。主人公の誘と妻の真海・娘の花子の三人が、さまざまな運命を迎えます。

・「グルメ編」のトゥルーエンドと裏話



なぜか蒲江の情報に詳しく、英語の発音で親を驚かせた花子。が、グルメ編ではそんな娘は実在せず、誘が脳内で想像したキャラ(!!)とわかります。

伏線としてこのエンドに至る物語では、誘と花子、誘と真海の会話はあっても、真海と花子の会話はありませんでした。

……ただ当初はこの結末は想定外だったとのこと。最初に作られたのがグルメ編で、花子のキャラがどんどん深みを増し、スタッフが愛着を感じた頃に母子の会話がないと発覚。逆にそれを生かした結末にしたそうです。

・「島編」のトゥルーエンドと裏話



謎の手紙に翻弄されつつも、少しふしぎな家族団欒となる結末が島編です(各編エンドは独立のため、ここでは花子は実在)。

当初は「猫がいなくなった謎を解く」話を考えていたものの、島のロケハンで多くの猫と出会った制作スタッフ。これらの猫がいなくなるのは現実的に無理と判断。ここで原作を振り返り「こんや、12じ、だれかがしぬ」という文言をオマージュし、「きょう、14じ、ねことあるく」などの手紙が出てくる話となりました。

・「アクティビティ編」のトゥルーエンドと裏話



一番の衝撃がアクティビティ編の結末。主人公の誘が、別人に入れ替わっていたことが明かされます!

ところで、主人公の誘は誰と入れ替わったのか気づきましたか? 本編中に答えは出ません(ただトゥルーエンドの最後の画面、ひらがなが多いのが気になります)。




そういえばアクティビティ編では、妻のメールが縦読みだという結末がありました。そう! 最後の画面を解読すると「ひだか」という人物が浮かびます。



思い返すと、途中「海の資料館」で蒲江振興局の日高さんと会い、そこで「A:少し、横になろう。」を選んでいました。読み返すとそれ以降、主人公の性格も一人称も微妙に変わっています。気づいた時、ゾクっとしました!

この種明かしは一切言及がなく、今回初公開です。真相を知ってから見直しても、改めて驚かされます。

原作と蒲江への突き抜けた愛。それに応じた人たち



■すごいポイントその4「原作へのこだわり」

原作ゲーム「かまいたちの夜」へのリスペクトは、細部にも宿っています。例えば、アンケート回答(3月21日〆切)の抽選商品のひとつである「ゲームパッケージ風の箱」は外観だけでなく、サイズも原作と同じ! 

本編中も、メタ構造な「島編END3」や、雪山遭難をパロディにした「アクティビティ編END6」など、観光PR動画では通常あり得ないものの、ゲーム好きには面白い展開が用意されています。



さらに商品紹介&購入ページ。これは原作ゲーム説明書の「中村光一さんのすすめ」ページが元ネタ。ガチのゲーマーである筆者もこれは気付かなかったです!

「中途半端だと失礼に当たるから」と、とことん突き詰めた結果、不安だった原作ファンからのクレームは一切なかったそう。ここまでやる意気込みにむしろ敬意を感じた人が多かったのでしょう。

逆に原作を知らない人でも楽しめるよう、ゲーム内のテキスト表示スピードの調整なども念入りに行なわれたそうです。



■すごいポイントその5「周りの人々の協力」

「かまえにたちよる」は、原作となった「かまいたちの夜」を制作したゲーム会社、スパイク・チュンソフトが正式許諾している点も話題ですが、事前にスタッフ内に関係者はいませんでした。

公募案の段階で初めて飛び込んで相談したそうです。「地域振興に協力できるのであれば」と非常に寛容であり、加えて公式SNSでのサイトの紹介など、多岐にわたり協力してくれたそうです。

またグルメ編の途中、正栄堂製菓の店長によるギター演奏&生歌披露があります。実はこれ、歌手・南こうせつさんの替え歌。動画掲載のため南こうせつさんのマネージャーさんと連絡をとり、大分出身というご縁もありこちらも快諾いただいたとのこと。突き抜けたものを作ろうとする愛と情熱に、多くの人が動かされたのですね。

 

■すごいポイントその6「蒲江の人々の優しさ」

ゲーム内に登場する人は、皆さん実際に蒲江にいる方々です。厳しいスケジュールでの撮影(行程わずか3日!)に加え、やや誇張したシナリオにも嫌な顔一つせず、大変協力的だったとのこと。

公開後も地元の方々から好感の声が届きました。さらにほかの地域からも「行政が尖ったイベントをする、観光PRの新しい形だ」という高評価が寄せられています。実際の観光・地域振興の側面でも、サイトを通じて商品を購入したり、近隣から食事に来たりする人もいるそうです。



ぜひ、「かまえにたちよる」で蒲江を予習して、新型コロナウイルス感染症予防をしっかりとって、「かまえにたちよる」聖地巡礼をしましょう。海の幸や朗らかな人々など様々な魅力の詰まった蒲江を堪能してみてください。 

(イベニア/高柳優)

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