心霊、UFO、UMA、超古代文明……一般的にはオカルトと呼ばれるジャンルだが、熱狂的なマニアがいることも事実。果たして、世界で最も恐いスポットとはどこなのか? そんな怪しいトークイベント「DeNAトラベルPRESENTS 世界最恐スポット祭り」が開催された。
登壇者は、日本一怪しい雑誌「月刊ムー」編集長・三上丈晴さん、「ロケットニュース24」編集長で元バックパッカーのGO羽鳥さん、スペシャルゲスト・矢口真里さんの3名。矢口さんは、参加者からのリクエスト「着てほしい民族衣装」第1位となった、インドのサリー姿で登場した。
イベント当日は、次期アメリカ大統領が決まった日。
三上さん:まさか、トランプが……ということで、急きょ記事の差し替え作業をしていました。というのも、ヒラリー・クリントンが選挙公約で「もし大統領になったら、アメリカが持っているUFO機密情報を公開する」と言っていたんですよ。
だからムー編集部としてはヒラリーに賭けていたんです。結局、「トランプ大統領の誕生を予言していた人がいた」という記事に差し替えました。
そんな三上さんが最初に紹介する心霊スポットは、観光名所になっている「ロンドン塔」。イギリス王家の宮殿であると同時に、かつては処刑場でもあり、拷問も行われていた。そのせいか、幽霊の目撃談が多いという。
三上さん:イギリスはそういう話が多いんですよ。切り裂きジャック(1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件の犯人の通称)とかね。被害者の霊が街角に立っていた、なんて話もよく聞きますね。
●UFOの基地がある!? 「エリア51」に行ってみた
つづいて羽鳥さんから、UFOの基地があると言われているアメリカ・ネバダ州の「エリア51」へ行ったときの映像が流れた。マニアが多く訪れるため、付近にはUFO関連のお土産屋さんがあるという。
羽鳥さん:エリア51の中に宇宙人はいるんですかね?
三上さん:当然でしょう。ロズウェル事件(ニューメキシコ州・ロズウェル付近で墜落したUFOが米軍によって回収された、として有名になった事件)のUFOがここに運びこまれたんですよ。
いま、最もUFOを見られる可能性の高い国は? という質問に対して三上さんは「メキシコですね。これはポポカテペトルという火山なんですが、噴火口にUFOが入っていく様子が映っています」と答えていた。
矢口さんからは、メキシコに行った際にスタッフが目撃したというUFO写真が紹介された。まだどこにも出してない、初公開写真とのこと。拡大すると……いかにも(?)なUFOが。スタッフ曰く、動き方が変だったという。
三上さん:肉眼でも確認しているのが重要なポイントですね。形も典型的なアダムスキー型。もしUFO以外の可能性があるとすると、最近話題のフライング・ヒューマノイド(人型をした生物っぽい飛行物体)かもしれない。最近メキシコではかなり目撃されています。これ、「ムー」に載せるので、写真データください(笑)
●トルコにも矢追純一がいた?
羽鳥さんは続いて、トルコのデニズリという田舎町にあるUFO博物館を紹介。1階はファンシーなタオルやバスローブを売っている店だが、2階が博物館になっているそうだ。
入場無料で、世界中から集めたオブジェ・ジオラマなどが展示されている。館長は、「トルコの矢追純一」ことハクタン氏。羽鳥さんが行ってみると、奥のビデオルームにいざなわれ、無理やり2時間ぐらいUFO関連のビデオを鑑賞させられた、とのこと。
●最恐UMAスポットは?
UMAとは『Unidentified Mysterious Animal』、つまり未確認動物。ネッシーや雪男、日本ではツチノコや河童なども含まれる。
三上さん:アフリカ・コンゴ共和国のテレ湖には「モケーレ・ムベンベ」という恐竜の伝説があります。現地調査によると、その肉を食べた部族がすべて死んでしまったという報告も届いています。
トークショーの後、「ムー」オリジナルグッズや世界最恐スポット行き航空券が当たる抽選会が行われた。
ここでMCから、「みなさん、イスの裏側を見てください」とのアナウンス。
参加者が座っているイスの裏には、謎の袋が! 中身はUFOつながりの、「日清焼そばUFO」。貼ってある抽選券の番号により当選者が決定した。なんと、ロンドンへの往復航空券も!
●目玉は意外とおいしい?
会場の外には、超怖い話ガム、血のりドリンク(味はブラッドオレンジ)、目玉ゼリーなど、不思議な食べ物・飲み物が並んでいた。思い切って、血のりドリンクを試飲。美味しくもなく、まずくもなく、少し濃いオレンジジュース、といった感じ。「ちょっとドロッとしてて、(リアルで)ヤダ」という意見も……。
目玉ゼリーを食べた人に感想を聞いてみた。
「刺した感じがプニっとしてたけど、食べたらおいしかった」
「見た目がちょっと怖いけど、意外といけるかも」
そのほか、「心霊・UFO・UMA写真」(SPECIAL THANKS 西浦和也様)、GO羽鳥さんが提供したタイのホラーマンガ(どの幽霊も顔が緑色)、ムー公認オカルトかるたの展示なども行われていた。
参加者にイベントの感想を聞いてみた。
「オカルトとかUFOが好きなので参加しました。三上さんの話が思っていた以上にうまくて、面白かったです。ただ、旅の話が中心で、コワい要素はちょっと少なかったかな」
「以前、ムーを定期購読してました。本当はムーグッズが欲しかったんですが、抽選で外れてしまいました。残念です」
「あんまりコワいのは嫌だなーと思ってたけど、そこまでじゃなかったのでホッとしました」
筆者は特に霊感はなく、UFOも見たことはない。しかし、「メキシコに行けば見られる可能性が高い」と聞き、俄然行きたくなってしまった。普通の観光スポットでは物足りないという方は、心霊・UFO・UMAスポットを検索してみてはどうだろうか。新たな発見があるかもしれない。
取材/村中貴士