ドラクエ30周年を記念した「ホイミ味」が出るなど、毎回攻めた味付けが話題のローソン人気商品からあげクン。今月6日からは、地域限定の12種類の味が新発売となった。
今回、そのお披露目となったイベント『からあげクン祭2016』に潜入。それぞれの味の特徴や、クイズなどで盛り上がった会場の様子をお伝えする。
■30分でチケット完売! 平日にもかかわらず長蛇の列
会場はお台場「東京カルチャーカルチャー(以下「カルカル」)」。開催は月曜日だというのに満席のため、当日券はナシ。なんと、イベント発表の30分後にはチケットが完売していたと言う。大人気ってレベルじゃねぇ!
会場に用意されたのは定番の「レギュラー」「チーズ」「レッド」3種類のほか、ご当地からあげクン12種類。その数、3,000個。「一人ノルマ30個ですよ」と、“からあげクン事情通”の佐藤英典さんに言われ、少しビビる。
■「ヤバイ味」もある?注目のご当地からあげクン、12種類お披露目
イベントで登壇したのは、カルカルプロデューサー・テリー植田さん、からあげクンの開発担当者・「ハッシー」こと橋本拓也さん、そして前述の佐藤さんの3人。今回はツイッターで、イベントの模様や食べたからあげクンの感想等も実況可能。そのほか、「こんなからあげクンを出して!」というリクエストも受け付けていた。
ちなみに、島根出身の佐藤さんは「ちくわ味」、奈良県出身のテリーさんは、実家がそうめん屋ということで「そうめん味」をリクエスト。
「そうめん流しならぬ、からあげクン流しをやりたいです」と無茶な話を持ち掛けるテリーさんに、「なるほど。麺つゆをそっと浸けて食べてみるとか」と真面目にアイデアを出すハッシーさん。「からあげクンに不可能はないので!」と佐藤さんも絶賛だ。
それもそのハズ。今回登場するからあげクンの中にも、佐藤さんいわく「ヤバイ」ものも用意されていたのだ。例えば京都・滋賀・奈良・兵庫エリア限定の「抹茶塩味」は、見た目も緑がかっており、他のからあげクンとは一線を画す存在。中のお肉自体が緑色なのである。
「外国人に向けてというのもあるんですが、やはり抹茶と言えば京都、近畿エリアと言うのもありますので」とハッシーさん。
ほのかに香る宇治抹茶と、からあげクンらしいほどよい塩気が美味!興味本位で食べたら意外にハマってしまった、となりそうな中毒性がある。確かにヤバイ!
また、見た目も黒い九州エリアの「鶏炭火焼味」。食べると炭火で焼いたような味がしっかりするのが感動だ。揚げているのに!? すべて九州産の若鳥を使っており、原材料にもこだわりが。
そして、発売に至るまでの経緯も一つ一つスゴイ。埼玉・千葉エリアの「銚子本醤油味」は、ローソンマスコットキャラ・ポンタと妖精・からあげクンが銚子市市長を訪問。銚子の非公式ゆるキャラ・ちょーぴーも一緒に出向き、お墨付きをもらってきたそう。会議室にキャラクターが3体も入ると、威圧感ハンパない。
一方、神奈川エリアの「家系総本山ラーメン吉村家監修 吉村家味」は、忙しくてなかなか会ってもらえない吉村家さんとの交渉が大変だったと言う。お店が営業中は忙しくて対応が難しいため、朝7時に訪問して味の確認をしてもらったらしい。そうした努力のもと、この味が実現したのだ。
その他のラインナップは以下の通り。
・北海道エリア「北海道ザンギ味 オホーツクの塩使用」
・東北エリア「スタミナ源たれ味」
・北関東エリア「美味だれ味」
・東京エリア「伝説のすた丼屋監修 すた丼味」
・北陸・三重・岐阜エリア「金沢カレー味」
・愛知・静岡エリア「桜えび味」
・大阪・和歌山エリア「湯浅醤油味」
・中四国エリアの「瀬戸内塩レモン味」
どれも個性的で、会場の調査でも人気は一つに集中することなく、かなりばらける結果に。なお、発売から3週間(9月6日~26日)の平均販売数が一番多かったエリアのからあげクンは、全国展開され、1.4倍のサイズの「でからあげクン」としても販売予定だそう。
■からあげクンに合うクラフトビール、新スイーツも登場!
からあげクンを食べていると、欲しくなるのがビール。ローソン限定販売のクラフトビールなど6種類が飲み放題だった。
からあげクンに合うビールの紹介は、株式会社ヤッホーブルイーイングの飯田佳菜子さん。「よなよなエール」と、ニンニクの香りで味がしっかりしている「すた丼味」の組み合わせ。そして、ビール自体に酸味のある「僕ビール、君ビール。」と「瀬戸内塩レモン味」の組み合わせなどを教えてくれた。
現在製造途中の新商品のお知らせも。10月18日よりローソン限定で発売される「SORRY UMAMI IPA」は、アメリカ専用に作ったものを逆輸入。なんと、かつおぶしが入っている珍しいビールだ。からあげクン「レギュラー」との相性がおススメとのこと。
筆者もいくつか試飲してみた。辛さが濃厚な「TOKYO BLACK」には、「銚子本醤油味」や「湯浅醤油味」が合いそう。またグレープフルーツのような苦みのある「インドの青鬼」は、「スタミナ源たれ味」と合わせて飲むと、からあげクンのたれの甘みが引き立つような印象を受けた。
シメには、新スイーツも登場。定番の「プレミアムロールケーキ」にkiri®のクリームチーズを使ったスイーツアイス、「プレミアムチーズロールケーキアイス」だ。
スポンジの上にまでお椀上にふっくら盛られたチーズのアイス。これ、ゼッタイうまいやつや! スプーンですくっただけでも「ふわっ、もちっ」とした感触に興奮。
口の中に広がるチーズ、濃厚!美味! これヤバイ、テンションMAX! 思わず叫び出しそうなレベル。これも6日から発売中だ。
■全問正解できた人、ゼロ!? 超マニアックなからあげクンクイズ
最後に、会場で開催されたからあげクンクイズ大会から、超難問を一部紹介。
・これまで発売したフルーツ味のからあげクンの中で、本当にあった味は?
A:いちご味
B:ピーチ味
C:バナナ味
D:マンゴー味
会場のリクエストでも「チョコ味」や「バナナ味」などギョッとしてしまうような希望出た中、すでに実在していたスイーツ系からあげクン。正解はなんと、Bのピーチ味とのこと。2013年、北関東限定で販売。
・2013年に中国・四国エリア限定で発売されたのは何味?
A:うどん味
B:きびだんご味
C:はっさく味
D:土佐かつお味
ついAと答えたくなるこの問題。正解はCのはっさく味である。まさかの柑橘系!
・これまで一番売れた期間限定からあげクンは何味?
A:ほたてバター醤油味
B:幻の手羽先風味
C:ホイミ味
2015年の時点では、幻の手羽先風味が最も売れていた商品だった。しかし2016年現在、その記録はホイミ味が塗り替えたそう。
大会優勝者の女性には、特製からあげクンTシャツが贈呈された。彼女は第9問のみ不正解で、その他すべての問題に正解した。
(ちなみに筆者は、第4問目あたりで脱落。足元にも及びません……。)
(ちなみに筆者は、第4問目あたりで脱落。足元にも及びません……。)
■おわりに
ハッシーさんいわく、各地域でどんな味を出すかは、お客さんのニーズを調査するなどかなり戦略が練られているそう。ただ味を真似たのでなく、家系総本山ラーメン吉村家さんに認めてもらったエピソードなどからも、一切の妥協がないとわかる。
また、「こうした限定商品を展開することで、それぞれの地域の活性化にもつながる」とハッシーさん。販売は26日まで、各地なくなり次第終了である。これを期に、「ご当地からあげクン全国ツアー」を家族や友人を集めて企画してみるのも面白そうだ。
取材/平原学