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ゾンビになって、ゾンビパーティーに潜入してみた!ゾンビだらけの「一日限りのゾンビカフェ」

アイコンゾンビって、楽しい。

2014/10/31(公開:2014/10/28)
取材のために訪れた、渋谷の某ビル。

どうやらここで、“ゾンビウィルス”が発生したらしい・・・。


従業員用エレベーターの扉が開くと、目の前に2体のゾンビが現れた。

「一足遅かったようね・・・。ここもゾンビに占拠されてるわ!!」


こちらに向かってくるゾンビ・・・。絶体絶命!!!

もうダメだ・・・と思った次の瞬間、

ゾンビ達はすれ違いざま、会釈しながらこう言った。


『こんにちわー。お疲れさまです!』 (笑顔happy)


10.24[金] / 東京都 / 東急ハンズ渋谷店 ハンズカフェ

誰でも簡単にゾンビメイクが楽しめるキットの発売を記念して行われるイベント。この商品は、ゾンビパフォーマンス集団「ZOMBINA(ゾンビーナ)」と、東急ハンズ、そして舞台メイク用品を販売する三善がコラボしたもの。

今回のイベントでは、ゾンビメイククを実際に体験することが出来るメイクカウンターがハンズカフェに設置される。いつもはオシャレなハンズカフェも、ホラー&ハロウィンな雰囲気いっぱい。

さらにゾンビをテーマにしたフード&ドリンクが提供され、ゾンビによるゾンビのためのゾンビなパーティーも開かれる。


何かが起こる!?ホラーな雰囲気のカフェ

   

   

テーブルのど真ん中に棺桶があったり 、骸骨がブランコに乗っていたり・・・。ちょっと恐いけど、オシャレで、なんとなくユーモラスな装飾が施されている。(天井から手足がぶら下がっていたのには驚いたけど・・・)

   

うわっ!びっくりした!! 

どこからかゾンビがやってきて、店内をうろうろ。最初はびっくりしていたお客さんたちも、だんだん慣れてきて、ゾンビが徘徊する横でのんびりカフェタイムを楽しんでいた。

このゾンビさん、見た目はかなり怖いけれど、とてもフレンドリー♪質問にも快く答えてくれた。

・ゾンビに変身するまでにかかった時間は約1時間。
・口のファスナーは手芸屋さんで購入。それを二重瞼にするための糊や、つけまつげ用の糊でくっつけている。
・傷口はティッシュで作成。

まるでホラー映画から抜け出してきたかのような、凝った特殊メイク。しかし、意外と身の回りにあるもので真似出来そう。

時間が経つにつれて、どんどんゾンビたちが集まってきた!!

   

   

ZOMBIENA【ゾンビーナ】は、ゾンビをこよなく愛し、「ゾンビになりきりたい!」というゾンビ熱にヤラれちゃったゾンビの集団。 大人としてのルールやマナーを守りつつ、おバカになって楽しむという「大人の悪ふざけ」をテーマに、どこまで子どもにかえって遊べるのかをゾンビで実験しているそう。 HPはコチラ ⇒ http://www.zombiena.net/  

記事の冒頭で出会ったゾンビたちも、ZOMBINAの一員だったようだ。皆さんとっても‘良いゾンビ’だったので一安心。こんな丁寧で良いゾンビ、見たことないよ!!



ゾンビになってみる【ゾンビメイク体験】


これさえあれば、あなたもゾンビ。


<内容>
・白いペイントカラー
・黒いペイントカラー
・血糊
・メイク用スポンジ(ペイントカラーと血糊を顔に塗る際に使用)
・メイク方法のレシピ 

これだけでゾンビになれちゃうらしい。メイク方法レシピ付なので、買ったらすぐさまゾンビになれちゃう優れもの。今回のイベントでは実際にキットを使い、ゾンビになることも出来た。

   
ゾンビウィルス感染(ゾンビメイク)前⇒目の周り、頬骨の下、ほうれい線、おでこなどに影を付ける⇒

   
⇒白のペイントで境目をぼかす⇒血糊をつける⇒


完成!!立派なゾンビになりました。(左)

めちゃくちゃ早い!!適当にやるのがポイントらしいが、完了まで10分かかっていないと思う・・・。あまりに速すぎて見えなかった方の為に、もう一体ゾンビを作ってみる。

   
スタート⇒どんな美人でも、ゾンビウィルスに感染するとこんな感じに・・・⇒

   
⇒ZOMBINA・メイミーさん(ゾンビ歴4年)によるメイク⇒すっごく体調悪そう・・・(屍だから仕方ない?)⇒


あっと言う間にゾンビ2体、いっちょあがり!!

<ゾンビとしての振る舞い方アドバイス>
◆足はX脚に
◆体中の関節の力を抜く
◆指先には力を入れ強張らせる
◆目はうつろに

その他、歩き方や、「生きが良い(割と動ける)」のか?「死んでる(ゆっくりとしか動けない)」のか?など、自分がどういうゾンビかというコンセプトを考えることも大切だそう。奥深い・・・。

いきなりゾンビメイクはハードルが高い、という方には『生傷メイク』もおススメ。こちらも「誰でも簡単!ゾンビメイクキット」 (¥2,500+税)を使えばあっという間に出来る。

   
黒のペイントで傷口を描く⇒血糊をつければ完成!『傷口、裂けちゃいました☆』という感じを表現。

めちゃくちゃリアル・・・。ある意味、ゾンビメイクよりドキッとする。メイクは洗顔で簡単に落ちるし(生傷メイクはティッシュを水で濡らしたものだけでも落ちた)、血糊が服についても洗濯すれば落ちるそう。

というか、そんなの付いても気にしない!!だってゾンビだから!!
※ちなみに血糊は甘い (砂糖が原料らしい) これをベロベロ舐めながら、虚空を睨んで、手をだらんとさせれば、それだけで相当怖い。


ゾンビ達もメイクセットを気に入ったようでお買い上げ。こうしてまたゾンビが増殖していくのだろう・・・。



ゾンビになると、何をしても面白い。

ハンズカフェは様々な材料や、ヒントに出会えるハンズならではの新しいカフェ 。店内には面白グッズがいっぱい。そんなステキなカフェをゾンビ姿で楽しめるなんて、ステキ過ぎる!!そして、ゾンビ姿だと普通のことをしているだけなのに、なぜかとても面白い。

   
ステキなディスプレイや商品に大興奮するゾンビ

   
左)長財布を小脇に、お昼休みのOL風ゾンビ  右)「どれにしようか迷うな~♪」風ゾンビ

   
左)カフェでくつろぐゾンビ  右)美味しそうな食事にテンションが上がるゾンビ

たまに自分もゾンビであることを忘れ、突然ゾンビがやってくると「わぁ!ゾンビだ!!」とびっくりしてしまうこともある。ゾンビ同士が鉢合わせしてお互いに『うわ!びっくりしたー』と言い合っている様子はなかなかシュール。


<ゾンビの魅力あれこれ>

実際にゾンビになってしまった人に聞いてみた。

当時を懐かしむゾンビさん

Q.ゾンビを好きになったきっかけは?
A.中学生の頃見たビデオ

Q.ゾンビのどんなところが好き?
A.可愛いところ。面白いところ。悲哀を感じるところ。

Q.最近のゾンビについてどう思う?
A.昔のゾンビは動きもゆっくりで、すぐやられてしまって強くなかった。壁に向かって歩き続けていたり、おバカでトロかったけどそこが魅力でもあった。B級というか‘嘘っぽさ’があってそこまで怖くはない。今のゾンビは動きが速かったり、頭が良かったり、強い。映像などは非常にリアルになったが、安っぽい面白さは減ったかもしれない。

『ウォーキング・デッド シーズン5 』には注目している。おバカ系というか、割と昔ながらのゾンビという印象。人間がやたらと強くなっちゃったんだと思う。


そういえば、メイミーさんも「ゾンビはマヌケでかわいい」と仰っていた。ゾンビがかわいいなんて、考えたこともなかった・・・。

 

【グロ注意!?】 ハロウィン限定のゾンビメニュー


左)ハロウィーン限定☆こぼれ目玉のブラッドジュース(税込490円)
右)期間限定ゾンビラテ(税込460円)

   
イベント当日のみ、限定30食のゾンビカレー(税込800円)

自分で‘地中から這い出るゾンビの手’を制作する。ウィンナーに切り込み(指の平側の関節部分を表現)を入れ、カレーに差し込み、福神漬けとケチャップでトッピング。しかし、結構難しい・・・。でも、このアイディアは家でも生かせそう! 

   

   

こぼれ目玉のブラッドジュースは濃厚なブラッドオレンジがベース。肉片・・・じゃなかった、ベリーなどの果肉も入っている。目玉は牛乳寒天で出来ている(黒目は食用の着色料)。時間が経過して、ちょっと白目が溶け始めたところがかなりグロテスクだった。

カレーはシンプルながらもコクがあり、スパイスが効いている。ウィンナーが5本も入っているのでボリューム満点!フライドオニオンも良い感じ。



いよいよ、ゾンビパーティーのはじまり!

音楽が流れ始め、ゾンビ達がカフェに大挙して押し寄せてきた。棺桶からは怪しげな煙がもくもく・・・。気付けばカフェはゾンビだらけ。中央のテーブルを囲んで、お客さんも、ゾンビも、皆で盛り上がる。なんだこの空間は!!

   

   

   

   



渋谷・スクランブル交差点に、ゾンビ出現。

パーティーを愉しんだゾンビ達は、渋谷の街へ。最初はちょっと恥ずかしかったが「どうせ誰か分からないし!」とだんだん大胆になってくる。日本人には割とスルーされるが、外国人には大人気。写真を撮っていいか?と聞いてくる人も。

   


ゾンビ曰く、「ここにいる人たちが全員ゾンビになったら怖いだろうな・・・」

ホラーの類が大の苦手で、ゾンビなんか絶対出会いたくないと思っていたのだが、自分もゾンビになってしまえば怖くないことに気付いた(たまに鏡に映った姿に自分で驚くけど) そして自分以外の何か、になってみることの解放感。これは病み付きになりそうだ。

ゾンビになるのも悪くない。




2014.10.27 文・写真 篠崎夏美
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