面白いイベント情報を求めてイベニア

| レポート&ニュース |



SHARE

facebook

Twitter

【ネタバレ無し】謎を解くカギは超精巧なアンドロイド。秘密実験室から脱出せよ「忘れられた実験室からの脱出」

アイコン廃墟となった実験室に残された、涙さえ知らなかった彼女と、あなただけの物語。

2014/04/16(公開:2014/02/14)

ヒミツキチラボ リアル脱出ゲームシリーズ vol.1

―彼女は、涙すら知らなかった―

東京・道玄坂ヒミツキチラボ
 
 
実験型イベント企画スペース・ヒミツキチラボで行われるリアル脱出ゲーム。このイベントは、ヒミツキチラボの名前が決まるのとほぼ同時に考えられたものだそう 。【ヒミツキチラボ プレスお披露目会レポート

今回のイベントは、このヒミツキチラボの雰囲気にマッチした体験型ゲームとなっている。一日早く、プレス向け公演を体験してきたので、‘ネタバレなし’ レポートをお届けする。

―――――<ストーリー>―――――
あなたは、廃墟と化した実験室に足を踏み入れる。ここには「マッド博士」という、異常とも言える天才的な頭脳の持ち主が、日々実験を繰り返していた秘密の研究所だった。地図にも、歴史にも記されていない忘れられた場所。しかし、博士の部下だったあなたは残されていた文献から、実験室の存在を知る。

恐る恐るドアを開けると、荒れ果てた実験室の中には一体のアンドロイドがいた・・・。 手を伸ばして触れた瞬間、警報が鳴り響く! 「侵入者発見。侵入者発見。実験室を包囲しました」 あなたは実験室に閉じ込められてしまった・・・。そこにあるのは、マッド博士が残した不可解な暗号と、アンドロイドだけ。

実験室が完全に封鎖されるまで、残された時間はあと1時間。あなたは忘れられた実験室の謎を全て解き、脱出することが出来るだろうか・・・?
――――――――――――――――― 

 

扉を開けて薄暗い部屋に入ると、白衣の研究員たちが迎えてくれた。クラシカルな内装の部屋には、ミステリアスなBGMが静かに流れている。
 


‘実験室’がモチーフなので、スタッフの方も白衣を着用している。

 



そして、目に飛び込んで来るのは、ステージの片隅に置かれた一体のアンドロイド。白いワンピースを着た彼女は非常に精巧な作りで、白い肌、漆黒の艶やかな髪はまるで生きているようだ。しかし、両脇にだらりと下げられた腕は、彼女が今は機能していないことを示している。

今回はチームとなり、この実験室から脱出するらしい。部屋が暗くなり、合成音声のようなアナウンスが響く。ここからゲームが始まるが、詳しい内容は伏せさせていただく。

 

<感想>

・私にとっては初の‘チーム戦’だった。初対面の人たちと協力しなくてはいけないので、初めは緊張したもののゲームを進めていくうちに気にならなくなっていった。謎解き経験がほぼなかったので不安だったが、チームメイトがいてとても心強かった。

・複数人で謎を解く場合、情報共有が非常に大切だと感じた。現在どの謎が解けているのか?これからしなければいけないことは何なのか?何か気付いたことがないか?など、ゲーム中は情報のやりとりが頻繁に発生する。こうしたことをメンバー間できちんと伝え合うことで、よりスムーズに進められるのではないか。

・謎の答えの示し方がいくつかあり、シーンによって使い分けるのだが、それぞれ今回の世界観に合っていた。回答によって結果が変わってくるので、そこも見どころである。

・アイテム、演出など、かなり細かい仕掛けが満載だった。謎解きもしなければいけないが、どういった仕掛けになっているのかも気になったし、どんなことが起こるのかワクワクした。

・一つ一つのアイテムにも、物語の世界観が表れている。ストーリを追って、謎も解いて、時間が足りなかった。謎解きに集中してしまいがちだが、細部までこだわって作られているのが伝わってくるゲームなので、そうした世界観も楽しんでほしい。

 



我がチームは惜しいところまでいったものの、残念ながら脱出ならず(ちなみに、この回では脱出チームなし)分かっていた部分もあっただけに非常に悔しかった。本当に始めから最後まで、いたるところに謎とそのヒントが隠されているので、どうか見逃さないでいただきたい。


詳細に解説出来ないのが歯がゆいが、ラストは必見!これまでの伏線が回収され、謎が一気に解決され、そして感動が待っている。映像、音楽も素晴らしく、まるで映画を見ているよう。・・・いや、映画の中の登場人物になったような体験ができる。思わず鳥肌が立ってしまった。 謎はかなり難しいと思うが、この作りこまれた世界観を見事に表現した空間、そして作品に込められたメッセージはぜひ実際に体験してみて欲しい。


閉ざされた実験室で、あなただけの物語が作られるだろう。

 


 

2014.02.14 文・写真 篠崎夏美 
>さらに読む