流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれた2017年。もちろん、イベント主催者側も参加者に向けて非常に“フォトジェニック”をアピールしており、とにかく老いも若きも猫も杓子も「インスタ映え」を追求し(ときに振り回された)一年でありました。
イベニア取材班は2017年もさまざまなイベントを取材。そこで“フォトジェニック”な写真を編集部の独断と偏見で集めてみました。
ただ、そこは“面白いイベント”を追求するイベニア。当然、キレイ、カワイイだけではなく、インパクト重視。カオスで衝撃的な写真もあります。“フォトジェニック”には人の心をひきつけるという意味合いもあるとのこと。
「インスタ映え」はしないかもしれませんが、とにかくインパクト抜群な写真とレポートをご覧ください。
油性マーカーペンの「ハイマッキー」、通称「マッキー」。文房具メーカー・ゼブラの創業120周年を記念して『最も大きなマーカーペン』でギネス世界記録(TM)を狙うというイベント。
霊長類最強の女こと、吉田沙保里アネキが長さ168.4cm、直径25.6cm、重さ12kgの巨大マーカーで堂々と「愛」の文字を書きました。絵 面 が つ よ い。
横山光輝の名作漫画『三国志』。作中に出てくる「げぇっ」と「むむむ」というセリフだけに特化したマニアックすぎるイベント。
かゆい所に手が届きすぎる三国志グッズの数々も注目だったのですが、個人的にキたのは『君と余だ』うちわ。アイドルコンサートで見かけるあの手作りのうちわ。曹操が劉備に言ったセリフですが、これは曹操推し用? それとも劉備推し用?
神社仏閣に「奉納」される品々。当然そこにさまざまな人間の願いやら、煩悩やら、執念やらが詰め込まれています。そんな熱い想いの込められた「奉納物」を紹介する写真展『奉納百景』。
特に大分県・椿大堂の軒下に下げられた約3000人分の女性の長い髪の毛は、写真を見ているだけでゾクゾクしてしまいます……!
巨大なマグロを包丁一本でさばく「マグロ解体ショー」とDJが流す「ハウスミュージック」が融合した『マグロハウス』。それだけでもヤバいのに、ギンギラギンのど派手老舗ホストクラブ「愛本店」とコラボしちゃったんです。もう、フォトジェニックにしかなりようがありません。
輝くシャンデリア、大きなマグロ、セクシーな板前ダンサー、どこを見ればいいか分からないくらいの盛りだくさんっぷり。最高。
以上、2017年のイベニア的“フォトジェニック”なレポートでした。
正直なところ、最近では「SNS映え」に疲れてきた人も多いはず。「ホラホラ! これすごいでしょ? インスタ映えするでしょ?」とアピールしすぎると、なんかダサく感じるというか、集客的には逆効果になりそうな感じもあります。
参加者が『これ良かった!』、『みんなに見せたい!』と思うシーンがあるイベントは、そんなことアピールしなくても、自然に拡散されるはず。
イベニアでは「SNS映え」するかはさておき、2018年もいろいろな面白いイベントをご紹介したいと思います。どうぞお付き合いくださいませ。
※最後に個人的にお気に入りな「寝ているスカンク」の写真も載せておきます。SNS映えとか関係なく、スカンクかわいいです。
篠崎夏美