パソコンを使って文字を書くのが当たり前になった世の中ですが、なんだかんだと文房具のお世話になる場面も多いはず。そんな文房具の代表格が油性マーカーペンの「ハイマッキー」。
うっかり「マジック」と言ってしまうけど、実際にはハイマッキーということも多い国民的マーカーペンです。
そんなマッキーに「ビッグマッキー」と「生マッキー」が登場。しかもビッグマッキーはギネス世界記録も狙うとのこと。いったい何を言ってるんだ……? よくわからないので現地に行ってみました。
〇霊長類最強の女が見届ける
やってきたのは、二子玉川駅を出てすぐの「二子玉川ライズ ガレリア」。ハイマッキーを製造販売する文房具メーカー・ゼブラの創業120周年を記念したイベントです。
いったいビッグマッキーと生マッキーとはどんなものなのでしょうか。ゼブラの石川社長のお話の中にそのヒントがありました。ゼブラが大切にする精神は「挑戦」と「お客様への感謝」。そして、「挑戦」の精神を体現するのがビッグマッキー。今回は、「最も大きなマーカーペン」という分野でギネス世界記録(TM)を狙います。
今回の挑戦の見届け人として、世界王者の大先輩が登場しました。女子レスリングの世界大会で16回連続優勝、オリンピックの金メダル3個など輝かしい戦績を誇り『霊長類最強の女」とも呼ばれる吉田沙保里さんです。
吉田さんは現在4つのギネス世界記録(TM)を持っています。サインをする機会が多いので、書き味のいいマッキーを愛用しているそうです。ちなみにこの日は『ゼブラ』にあわせて全身シマウマ柄(ゼブラ柄)の衣装!
〇見事、世界一に認定されたビッグマッキー
いよいよビッグマッキー登場。大人ふたりがかりで運び込まれます。吉田さんがベールを取ると巨大なハイマッキーが姿を現しました。
長さは身長157cmの吉田さんより大きい168.4cm、直径25.6cm、重さは12kgとのこと。普通のマッキーの12倍の大きさだそうです。しかも、ギネス世界記録(TM)のルール上、部品もそれぞれ12倍のものを作って組み立てたのだとか。
ギネス公式認定員の厳密な測定が行われ、最後は実際に書けるかも確認します。そして、見事にギネス世界記録(TM)に認定されました。
続いて、認定後初めてとなる書き初めが、吉田さんの手によって行われました。用意された巨大な色紙に吉田さんの目標を1文字で表現します。ビッグマッキーを軽々とかついだ吉田さんでしたが、文字を書くとなると腕の筋肉がかなりプルプル震えるとのこと。
描かれた文字は「愛」。レスリング選手としては後進の指導も含めてレスリング愛を貫きたい。そして、プライベートでは、結婚、出産と大きな愛を実現したい、との思いだそうです。
〇サーバーから注いでできる生マッキー
そしてもうひとつの目玉が、「感謝」を表わす生マッキー。会場を訪れた人、ひとりひとりに1本ずつ無料で生マッキーが贈られました。
生マッキーとは、ビールサーバーならぬインクサーバーでインクを注がれた、できたてほやほやのハイマッキー。はじめは文字を書くフェルト部分にインクが染みておらず、まだ白い状態。そこから徐々にインクが染みて黒くなっていくのが分かります。
仕上げとして、ハイマッキーの胴体部分に自分の名前を入れて、自分だけのマイ・マッキーができあがります。
先生についてオリジナルサインの書き方を学ぶ人あり、色とりどりのカラーマッキーを使ってアーティスティックなサインを作る人ありと、みなさん思い思いにマイ・マッキー作りを楽しんでいました。
文房具は普段は意識することがないけれど、いつもそばにいて無くなったら困ってしまう空気のような存在。そんな文房具を改めて身近に感じたイベントでした。
次からは、マーカーペンを使う前にハイマッキーなのかどうなのか、ちゃんと確かめてから使うようにしたいと思いました。
※「ギネス世界記録TM」 (「TM」は上付き文字)
(取材/イベニア 山根大地)