丸みを帯びた独特なフォルムがとっても可愛いハムスターやリス、ハリネズミ。それらの小動物が主役の合同写真&物販展「まるっと小動物展」が、浅草橋・TODAYS GALLERY STUDIOにて本日3月16日から開催されている。
エレベーターに乗り込む際、入れ替わりに出てきた男の子が、母親に「ねぇねぇ、ハムスター飼おうよー!」と懇願していた。どうやら「まるっと小動物展」で、さっそく小動物の魅力にやられらしい。分かるよ、その気持ち!
これは相当カワイイぞ、覚悟せねば……。と気を引き締める。しかし、そんな覚悟も一瞬で吹き飛ばされる。まんまるでウルウルな瞳、丸っこいかたち、もふもふ&トゲトゲなボディ。もうダメだ……このかわいさはもはや暴力だ……。でも幸せ……。
「まるっと」という言葉は、東海地方の方言で「全部、まるごと」という意味だそう。小動物を幅広く“まるごと”楽しんでほしい、小動物が持つ独特の丸さ(まるっ)も同時に楽しんでほしいという想いでタイトルがつけられたという。
20組以上の作家が参加し、250点以上の作品が集まった今回の企画。さまざまな小動物の中から、ハリネズミ、シマリス、ハムスターが登場している。
◆まさに「まるっ」。トゲトゲがキュートなハリネズミ
針だらけの身体でも、思わず触りたくなってしまうかわいさ! 季節に合わせたコスプレをしたり、帽子をかぶったりしているハリネズミもいる。会場では手作りのカンカン帽も発売されていた。
まるっこさという点では、小動物の中でもダントツだろう。最近、写真集が話題になったり、「ハリネズミカフェ」ができたり、注目を集めているハリネズミ。しかし、実際に飼っている人はまだまだ少なく、ミステリアスな存在かもしれない。そんなハリネズミのいろいろな表情を見ることができる。
◆インスタフォロワー10万人! 超人気シマリスの秘密とは?
縞々の身体ですばしっこく動くシマリス。なかなか人に慣れないと言われるが、ここでは飼い主さんだから撮影できた、リラックスした様子もたくさん見ることができる。
Instagramのフォロワーが数10万人以上という、超人気を誇る「Bikke the chip」さんに話を聞いた。
―― いつもどのように撮影していますか?
朝と夜にそれぞれ、Bikke(ビッケ)とTod(トッド)を交代に散歩させるので、その時に撮影しています。一眼レフで撮影するのですが、シマリスたちはとにかく動きが速いので追いかけるのが大変ですね(笑)
―― 花かんむりの写真、とてもカワイイですね! おとなしくつけていてくれるんだ、と驚きました。
シマリスが不快に感じることは、絶対にないよう気を付けています。例えば、重さも1グラム以下になるようにしたり、頭にそっと置いてすぐ撮影したり、一瞬の勝負です。
―― シマリスの魅力はどんなところですか?
何といってもかわいらしい姿や表情ですね。あとは俊敏さやワイルドなところも。冬眠前はちょっとピリピリしているので、縄張りに入ると攻撃されてしまうこともあります……。でも、甘えてくる一面もあって、そんなツンデレなところもカワイイです。
シマリスは人になかなか慣れない傾向にありますが、少しずつ 手からエサを食べてくれたり、肩に乗ってくれたり、ステップを踏んで仲良くなっていくのが嬉しかったです。
―― ストレッチで伸びている姿も気持ちよさそうです
これは、ビッケがほおぶくろいっぱいにエサを詰め終わって、お気に入りのタオルケットの上で見せることが多い姿ですね。実は足がシュッとしているとか、しっぽの具合とか、肉球とかいろいろ発見が多いと思います。
―― こうした写真の展示は初めてですか?
写真集などは発売しているのですが、実際に展示するのは初めてですね。今回、かなり大きなサイズの作品もあり嬉しいです。早く家に飾りたいくらい(笑)
小さいいきものたちを、毛並みもはっきり分かるくらい、大きな写真で見られることもこうした展示イベントの特徴のひとつだ。間近で見てみると、いろいろな発見があるはず。
◆種類もいろいろ、愛嬌たっぷりなハムスター
ハムスターコーナーは、ゴールデン、ジャンガリアン、キンクマなどバリエーション豊か。さらに毛の色もいろいろあるので、にぎやかな印象を受ける。さらに、どの作品も背景や小物にかなりこだわっている。
特にすごいのは佐藤公亮さん「ハムスターの鉄平」。居酒屋、喫茶店、リアルなセットの中にちょこんと佇むハムスター。それだけでもカワイイが、ギャップのある渋めでユーモラスな一言コメントも必見。
未公開動画も含めた約10分の癒し動画や、いろいろな小動物グッズもあり、平日にも関わらず、初日から大盛況だった。
TODAYS GALLERY STUDIO広報・渡邉さんによると、身体が小さないきものたちが主役なので、どうしても写真が小さくなってしまうことが苦労したとのこと。そのため、大きく引き伸ばしたり、小さめでも展示数を増やしたりするなど、見やすくなるように展示を工夫したそう。
例えば、これらの『小』動物が、人間と同じくらい大きかったとしよう。それでもその可愛らしさは変わらない。しかし、小さいからこその魅力もある。小さいけれど、魅力はたっぷりな小動物たち。問答無用でそのかわいさをまるっと体感しよう。
取材/篠崎夏美
◆日時
2017年3月17日 (金) 〜 2017年4月9日 (日) 11:00~19:00
◆休館日
月曜日
※3月20日(祝・月)は開館、翌日3月21日(火)振替休日)
◆場所
TODAYS GALLERY STUDIO
(東京都台東区 浅草橋5-27-6 5階)
◆料金
500円 / 3歳以下は入場無料