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思わず行きたくなる!‘普通じゃない’写真展【2013/第1回】

アイコン面白い写真展イベント集めてみた

2014/04/16(公開:2013/08/28)

写真展、見に行ったことありますか?

なんか敷居高そうとか、どうせ風景写真とかでつまんないでしょ、とか思っている人にこそ見て欲しい、一風変わった写真展を特集しました。

これらのタイトル見たら、行かずにはいられなくなると思いますけどね。

 

 

川本健司写真展「よっぱらい天国 N」

2013.08.22[木]~09.08[日] / 東京都 / GALLERY SHUHARI

金曜の夜などに街で良く見かける‘酔っぱらってそのへんで寝ちゃった人’が被写体です。店の前、駅のホーム、ベンチ、ガチの路上・・・。様々なところで酔いつぶれて寝ている人たちの姿が映っています。なぜ撮ろうと思ったし・・・。

撮影者の川本健司さんによると、彼らはそれぞれ仕事で疲れ、お酒で労をねぎらい、全力を出し尽くして力尽き、寝てしまったのではないか。それまでには相当の苦労、疲労があったのではないかと推測し、尊敬の気持ちで写真に収めているそうです。確かに、こうなるまでの経緯を考えるとドラマがありそうですね。

こういう人を見かけるのって、日本だけでしょうか?くれぐれも次の被写体にならないように気を付けたいところです。

 

 

水中ニーソ

 2013.08.30[金]~09.11[水] / 東京都 / PATER'S Shop and Gallery

競泳水着を着用した水中の美少女たち。これだけでも『よし行こう!すぐ行こう!!』と、なりそうですが、しばし待たれよ。彼女たちは、なんとニーハイソックスを履いています。水の中なのに。水着なのに。なぜか?と聞いてはいけません。フェティシズムというのは「こういうもの」だからです。

水の中を泳ぎ、ふわふわと漂う、競泳水着×ニーソ。ふつくしい・・・。水の透明感と浮遊感と女の子の可愛さが作り出す不思議な世界観。競泳用水着で露出しながらも、敢えてのニーソで足の露出面積を小さくするという高度なフェチ心のくすぐり方です。

これもかなり‘日本らしい’写真展。一体誰が競泳用水着にニーソを合わせようなどど考えたでしょうか?そしてその写真を水中で撮影しようと思ったでしょうか?。着眼点と発想が素晴らしすぎますね!

 

 

くうきびと個展「ちょっとキジ撃ってくる ~至上の空間~」

2013.09.04[水]~09.29[日] / 愛知県 / GALLERY龍屋“トイレギャラリー”

「キジを撃つ」というのは、登山をする人たちの隠語で“トイレに行く”ことらしいです。登山と言うのはもちろん山を登るわけで、中々お手洗いがないのです。どうするかというと、草むらとか、木の陰とか、森の奥とかで用を足すそうです。「トイレ行ってくる!」では情緒がありませんから、‘雉を撃つ’と言うそうです。キジを撃ちに行くのであれば、多少林の奥に行っても不自然ではありませんね。ちなみに、女性の場合は「お花を摘みに・・・」というらしいです。これは聞いたことあります。

そして、ちょっと変わっているのはこの写真展が開催される場所。 GALLERY龍屋“トイレギャラリー” 。そう、トイレがギャラリーになっているのです。山に登らない人でも、トイレに展示された山の写真に囲まれていれば、‘キジを撃つ’体験が出来ます。

直接的にものを言わず、風流な(言葉)を使う、これも非常に日本的な表現ですね。

 

 

森村泰昌展「ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」

2013.09.28[土]~12.25[水] / 東京都 / SHISEIDO GALLERY

有名な絵画、映画の登場人物や女優に扮して自らを撮影する森村泰昌氏の展覧会です。世界中で高い評価を受けている森村氏が今回行う展示のテーマは、スペインを代表する画家、ディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」。アーティスト森村泰昌氏、化粧品会社である資生堂が、日本スペイン交流 400周年を機に行うイベントです。

何の目的で描かれたのか?絵の中の画家(ベラスケス)が描いているのは誰なのか?今だに謎の多い絵画「ラス・メニーナス」をテーマにして、絵が所蔵されているプラド美術館、登場人物などを含めたある種の"物語"を表現しています。森村氏が解釈した‘謎’はどのように表現されているのでしょうか?

絵の登場人物(犬は除く)になりきるための衣装、髪型、特殊メイクは必見!!とても同じ人物には思えません。また、今回初めて扮装をしていない森村氏も写っているとか・・・。こちらも注目です。

 

 

如何でしょうか?ただの人物、風景を写したものではない、ちょっと変わった写真展をご紹介しました。

実は私も写真展よりは、絵画展の方が好きだったのですが「その瞬間を切り取れる」という点と、こうしたちょっと変わったテーマのものが多いことから、最近写真展に注目しています。

まだまだ面白い写真展はあるはず!!引き続き変わったテーマの写真展を探して行こうと思います。

 

2013.08.28 文・篠崎夏美

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