六本木ヒルズ森タワー52階 森アーツセンターギャラリー
本、映画が世界中で大ヒットしている、ハリー・ポッターの展覧会に行ってきました。ハリー・ポッターを読んだり、映画を見たことがある人が一度は思うであろう「ホグワーツに通いたい!」という夢が叶うらしいのです。
六本木駅の改札前 ここから既に魔法の世界は始まっている?
大人気のハリー・ポッター展ですので、みなさん興味があると思います。
しかし!!!ここで注意すべきなのは、基本的にチケットは事前予約・日時指定ということ。2日前までに予約が必要です。当日券の販売は、前売券の販売状況に余裕がある場合のみです。販売状況によっては当日行ったのにチケットがなかった、ということもあり得るのです。
「えっ、事前申し込みしてないけどどうしよう?!」と言う方、ご安心ください。まだチャンスはあります。当日、公式HPで空き状況の確認をしてみましょう。当日10:00から販売状況の案内をしています。ここで空きがあれば当日でも入れる可能性があります。
会場の入り口にはこのような看板もあるので、確認を。当日の場合、会場のチケット売場で入場券を購入します。この時に時間の指定が出来ます。もちろん、そのまま入れる方はチケットを購入して入場しても良いですし、少し後の時間にして六本木ヒルズを楽しむのも良いでしょう。
無事チケットも手に入りました!あとは指定した時間を待つだけ。
毛利庭園をブラブラしたり
可愛い子猫を眺めたり(誰もこっちを見てくれない・・・)
体験入学に備えて腹ごしらえをしたり。
さぁ、そろそろ時間です。会場に向かうと既に結構な行列が・・・。チケットを持っていても会場に入るために並ばないといけないようです。これは事前に予約した人も同じ。事前購入のメリットは何と言っても「チケットが売り切れるかも!」という心配をしなくて良いことでしょう。
ただ、この並ぶ場所が暑い・・・。ガラスで仕切られているので風が通りません。日差しがある日はかなり暑くなると思われるので、気を付けてください。
ハリー、ロン、ハーマイオニーに見つめられながら並ぶ。ロンの顔だけばっちりデジカメの顔認証してました。(表にポスターが貼られており、その裏側です)
平日ではあったのですが、かなりの時間並びました。やっと入場!と思ったらそこからもまた行列。行列の理由は、入口で写真を撮っているからでした。ここで撮影した写真は、後で現像され購入できます。ホグワーツの食堂、ホグワーツ急行、城、ハグリッドの小屋などと合成されるのですが、お値段1枚2500円・・・。
しかも、違う背景の写真も選ぶとさらに追加で料金がかかります(複数だと割引もあるようです)帽子、ローブ、杖、マフラーなどで仮装出来ればいいのですが、そういった小道具は一切なし。自分で持っていくしかないですね。でも、せっかくなら仮装した方が思い出にもなるし、良いのではないでしょうか。
一人で行く予定の方は、この撮影が心配、という方もいらっしゃるかと思います。基本的に全員撮られるのですが、必要ない人は係の方に声をかけて撮影をスルーしていました。
※ちなみに、会場内は自分のカメラでは撮影不可です
さぁ、いよいよ魔法の世界に足を踏み入れますよ!!
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ここからネタバレを含みますので、ご注意ください。
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会場に入ると、 ローブを纏ったお姉さん。そして、椅子には組み分け帽子が!!かぶりたい人は挙手をします。2名選ばれるので、2回とも恥をかなぐり捨て思いっきり手を挙げたものの、残念ながら指名されず・・・。残念。それぞれ、小学生の男の子が椅子に座り組み分け帽子をかぶっていました。どの寮に入るかお姉さんに聞かれるのですが、もちろん「決めるのは組み分け帽子」です。発表の瞬間をぎゅっと目をつぶって待っている男の子たち、可愛かったです。彼らは無事、希望のグリフィンドールに入ることが出来、参加者から拍手が起こりました。
次の部屋に進むと、壁に沢山のモニターが。今までのハリーたちの冒険が映し出され、最後にはヴォルデモードが襲ってきます。危ない!!と思った時に聞こえてきたのは汽笛の音。そして、部屋が明るくなり出てきたのは何とホグワーツ急行!!!これは感動しましたね。ハリーにとっては、辛い叔父さんの家から自分を連れ出してくれる夢の乗り物、そんな気持ちが良く分かった気がします。
そして、薄暗い空間の向こうはもうホグワーツ。太った夫人を横目に見ながら会場に入ります。会場はグリフィンドールの寮、占い学、薬草学、先生たちの部屋、クィディッチ競技場、食堂などに分かれていて自由に見学が出来ます。
主な展示は衣装や小物です。衣装はケースに入っていないものが殆どなので、触らない程度に近づいて見ることが出来ます。細かい部分も本当に良く作りこまれていて、靴の汚れ、服の毛玉、よれっとした襟など、すごくリアルでした。また、俳優さんたちが実際に着用していたものなので、「ロンって意外にがっしりしてるんだなぁ」とか、「ハーマイオニーのドレス、ウエスト細っ!」とか、「ルーナの足小さいなぁ」とか、より身近に感じられます。
小物もどのシーンで使われたかちょっと思い出せないようなマニアックなものとか、あのシーンの重要なものとか、様々なものがあります。私はハリーがダンブルドアと分霊箱をとりに行ったときの小道具を見て、また泣きそうになってしまいました・・・。
この展覧会のポイントは見るだけでなく「体験」出来るところ。組み分け帽子は選ばれた人だけですが、その他にもホグワーツ名物(?)を楽しめる仕掛けが。
①クィデイッチ:ネットのないバスケのゴールを正面に向けたモノ、というか、輪っかにクアッフル(ボール)を投げ入れます。得点すると音が!大人も子供も夢中で投げていました。
②ハグリッドの小屋:ハグリッドの大きさに圧倒されながらも、色々と危険なものがいっぱいの小屋の中へ。ここでは、超特大ソファーに座ることが出来ます。
③薬草学:植物園でマンドレイクを引き抜けます。抜くとどうなるか、もうお分かりですね?マンドレイク―がキーキー泣き叫びます。結構重いです。それと、手触りがなんとも気持ち悪い・・・。この声は結構遠くまで聞こえていました。
さて、ハグリッドの小屋、禁じられた森を抜けると、一気に雰囲気が暗くなります・・・。禁じられた森だけでも相当怖いんですが、このゾーンは一人では来たくないです。泣いている子もいました。このエリアにいるのは、マルフォイ父子、ディメンター、ベラトリックス、死喰い人、例のあの人・・・。服だけとはいえ、禍々しい雰囲気十分。死の天使の像もかなり怖いです
ここを抜けると大広間。最後の展示は華やかなパーティーの会場です。ビクトールや、フラーの制服なんかもあって懐かしいですね。ドビーもいるので探してみてください。個人的に、ホグワーツを象徴する場所がこの大広間だと思います。
そして、気になるグッズ売り場。
大混雑!!!!全体的に値段はお高めですが、輸入物などが多いらしいので、ここでしか手に入らないものもあるのでしょうか。グッズを買うと貰える紙袋が可愛かったです。
夏休みという事もあり、かなり混んではいたものの、ずっとアトラクションに乗っているような感覚でした。映画の中に入りこんだような、つかの間、本当にホグワーツにいるようなそんな気分に浸れました。その作りこまれた世界観を体験することで、改めて、これだけの人を惹きつけるハリー・ポッターの素晴らしさを実感しました。
シリーズは完結してしまいましたが、これからもずっと愛される作品ですね。このハリー・ポッター展に行けば、また原作を読み返したり、映画を見返したくなること請け合いです。
2013.08.20 文・写真 篠崎夏美